こんな状態そのままで
何ヶ月かが過ぎていた



新年明けての宴会の
後の時間を2人で抜けて



ドライブがてら高速道路・・・



行き先などは決まっていなく
相手の任せるままにしてたわ



全く躊躇することもなく
相手はホテルに車を停めた



彼女は内心困惑してた
遅い時間も気にはしてたが



母親自宅にその夜はいたわ



「何て言い訳すればいい」



彼女は外泊したこともなく
目の前にいる相手見ながら



複雑な思いで黙っていたわ



しばらくお茶など飲みながら
物珍しくキョロキョロしてた




見るものすべてが初めてで
これから起こる出来事に



不安と興味が入り混じり
オマケに言い訳思案してたわ



彼女の中では好きという
感情よりも相手への



強い個性と暗黙の
了解めいた錯覚が



その夜の行為に走らせた・・・



この相手、彼女の真面目な
態度からいつも通りに行かないと



たぶん手段を考えたのねぇ・・・



何ヶ月も待ってるなんて
しかも彼女に無理はさせずに



彼女が落ちるの、待っていた・・・



そう、まさに彼女は堕ちたのよ・・・



家族の話は自分から
絶対しない主義だった



ただ・・・彼女が覚えていたことは
ワイフが女医で開業しない



条件付きの結婚だった



初めはとにかく時間があれば
車を飛ばして会いに来てたわ



時々泊まって行くこともあり
大事な会議のその朝に



「しまった!もう間に合わない」


「言い訳、うーん・・・何にしよう」


「君の魅力で遅刻だよ」


「ほんとに困った、考えよう」



私から見りゃテクの1つよ


こんなところが憎いのよ



真面目な彼女を悦ばせ
言葉や態度で操るなんて



ただ者じゃないと思っていたわ




当時の彼女は聴く耳持たず
相手のすべてに酔い痴れてたわ



相手は自分の電話番号
教えることはなかったわ



連絡方法、会社だけ



しかもみんながいる中の
事務的口調で用件のみよ



当時は携帯、まだなかったわ・・・



さぁ、続きは・・・



次回だわ・・・