ネットを調べていたらMacPro 2010のメモリアクセスにはトリプルチャンネルアクセスという特殊なアクセスモードを持っていることがわかりました。
その概要は
・3つのメモリをあたかも1つのメモリとして取り扱うことでバス幅を仮想的に広げ、メモリアクセスのパフォーマンスを上げる技術
・対応するのはCPUごとに4つごとあるメモリSlotの1〜3番(CPU Bは5〜7番)
・Slot 1〜3(CPU BはSlot 5〜7)に全く同じメモリを取り付けること
・デュアルCPUの場合、両CPUとも同容量かつ同品種をペアにしなければならない
ということらしい。
ここで問題になってくるのは、
・今8GB×8枚で64GBになっているので、トリプルチャネルにすると48GBにしないといけない
・自分だけの課題だけど、Lenovoの同じメモリを8枚買ったのに、IBM品とLenovo品の全く違う品種が4枚ずつになっていて全て同じ6枚組は作り出せない
ということなのですが、結局試してみないとわからないという結論になりました。
取り合えず以下の構成で組んだ64GB仕様のGeekbench 3のパフォーマンスです。
CPU A: Slot 1&2=IBM 8G、Slot 3&4=Lenovo 8GB
CPU B: Slot 5&6=IBM 8G、Slot 7&8=Lenovo 8GB
次に以下の構成で組んだ48GB仕様のGeekbench 3のパフォーマンスです。これは仕様上トリプルチャンネルのメモリアクセスが効いているはずです。
CPU A: Slot 1&2=IBM 8G、Slot 3=Lenovo 8GB、Slot 4=None
CPU B: Slot 5&6=IBM 8G、Slot 7=Lenovo 8GB、Slot 8=None
なんとトリプルチャンネルの48GBの方が圧倒的にメモリパフォーマンスが有利という結果になりました。マルチコアで2倍です。これは48GBにしない手はないです。ちなみに4 Slot使った64GBでは1〜3 Slotの48GB分のみトリプルチャンネルで動いているという話もありますが、低速な4 Slot目の速度に引っ張られてベンチマークなどのパフォーマンス性能としては見えないという話です。この辺について確証のある情報を得ることが出来ていません。
ちなみにCPUごとにメモリメーカーを統一して組んだ48GB仕様のGeekbench 3のパフォーマンスです。
CPU A: Slot 1&2&3=IBM 8G、Slot 4=None
CPU B: Slot 5&6&7=Lenovo 8GB、Slot 8=None
結果は変わらないですね。メモリは同一品種であることが求められるようですが、この結果を見ると同等性能であればシステムは同一品種としてみなしているように見えます。
【せっかく買ったので64GBで使いたい想い】と【容量的に実質困らないのでパフォーマンスの高いことが明示されている48GBで使いたい想い】が交錯しています。4 Slot使った64GBの時のトリプルチャンネルの挙動についてもう少し調べてみようと思います。