本日より設計屋の独り言を始めますのでよろしくお願いいたします。

 

今日は地盤の話です。

 

かなり前から住宅の瑕疵保険が始まったのは皆さんご存じですよね。

 

瑕疵保険に加入する際地盤の調査が必須になります、ところがこの地盤調査がくせ者。

 

地盤調査と地盤補強をセットで営業している会社がほとんどですが、このたぐいの会社に地盤調査を依頼すると7、8割位の確率で地盤補強が必要ですと調査結果が出てきます。

 

地盤調査費用は約4万円位で請け負い、地盤が弱いと調査結果が出ればその後地盤補強工事で約100万円近い金額が発生するのだからなるべく地盤補強がしたい訳です。

 

今まで数百件の事例を見てきましたが、どうしても納得出来ないのである建て売り物件で同じ場所を2社に調査させました。

 

1社はいつもの通り地盤補強が必要ですと結果が出ました、次にお願いした地盤調査会社は調査専門で地盤補強の工事をしていない会社です。(調査費用は約8万円でいつもの2倍の金額です。)

 

ところが後でお願いした会社は地盤補強の必要なしと反対の調査結果を出してきました。

 

建て売り業者さんと話し合いをし地盤補強工事の必要の無い調査結果を瑕疵保険に提出してみましたが、何の問題も無く審査を通ってしまいました。

 

世の中不要な工事をしてお客様に無駄な負担を掛けさせている事が多いです、今年は消費税も上がるので気をつけましょう。