姫ゆりカウンセリングルーム
こんにちは、姫ゆりカウンセリングルームです。
今日は「夫婦間における思い違い」についてお話したいと思います。
夫婦カウンセラーをしていると様々なタイプのご夫婦にお会いしますが、中でも多くのご夫婦の間に「思い違い」が存在しています。パートナーに対して、多くの思い違いや、わかったつもりになっているだけで実は何も分かっていないというケースは非常に多く、この思い違いがきっかけとなり夫婦間トラブルを招いていることもしばしばあるようです。
特に、妻の本意を理解していない夫が多く、とんちんかんで的外れな回答が目立ちます。
妻が本当に言いたいことは、「そこじゃない!」 「そんなことではない!」 のに、夫は 「君の言いたいことはコレだろう?」といった感じが多いですね。
これでは、お互いが思っていることが全く違うので、妻も夫も怒りを抱えてしまいます。
しかし、夫は夫で、自分の思う・感じていることが全てなので、妻の気持ちを察しているつもり、わかっている気になっています。
そのため、妻からすればとんちんかんで的外れなことでしょうが、夫なりに「ここに気をつければ・・・」「ここが嫌なんだから改めよう・・・」と改善の努力をして頑張っている夫もいるんです。ただ、妻の本意とは違うので、残念ですが何の解決にも繋がらないんですよね。
そして、ちっとも理解しない、してくれない夫に対して、ますます妻の怒りや不満が大きくなり、夫に嫌気がさしてしまったり、会話もなくなってしまったり、最悪、離婚まで考えるようになってしまったり。
そもそも、
妻の不満や怒りに何も気付いていない夫や
妻に無関心な夫も多く、
「うちは夫婦仲が良い」、「お互いに何の不満もない」と、何を根拠に???と思うような全く危機感のないお気楽な夫もいます。
お互いに言えることですが、忍耐力に限界がきて、突然「別居」や「離婚」を言い渡されるなんてことも少なくありません。
逆に、妻が夫の優しさに胡坐をかいているだけで、「夫から愛されている」、「夫の自分への愛は絶対に変わらない」、「夫は何でも許してくれる」、「夫は何でもやってくれる」 といった感じの自信過剰な自由妻も多く、この場合も「うちは夫婦仲が良い」、「お互いに何の不満もない」、「うちは幸せ家庭」と思っているようです。
もちろん、本当に仰る通りの夫で、仰る通りの幸せ家族のご夫婦は世の中たくさんいらっしゃると思います。しかし、幸せなご夫婦ばかりではないのも事実・・・。
夫は妻の前では優しい夫、何でもやって何でも許して、妻を愛する夫を演じていても、本当は苦痛で、心が満たされていなかったり、実は外に癒しを求めて不倫をしていたり・・・。こういったケースも少なくはないんです。
基本的に優しく温厚な人柄、争いごとが苦手で自分が我慢すればいいと思うタイプで、自分の気持ちを抑えて心に溜め込んでしまうような方に多いような気がします。そういった我慢が心の負担となって、妻では満たされない、癒されない心を外へ求めてしまう。
夫にしても妻にしても、危機的状況になって初めて気づくという方も多いです。
そして、よくあるパターンが…
危機的状況に陥るまで、または陥っても、お互いが話し合いの場を設けることなく、
お互いの思いをぶつけ合うことをせず、
改善しようにも改善できない状態を招き、
お互いが我慢し続けた挙句、
忍耐力に限界がきて、
自分自身の中で勝手に別居や離婚という結論を出し決意を固めてパートナーに報告する。
報告する時は既に自分の意思は固まっていますから、言い渡された側は反論しても、
「もう決めたことだから・・・」
「私(俺)の意志は変わらない・・・」
といった感じで、強制的に従わされることが多いですね。
夫婦とは言え、相手の心の中が全てわかるわけではないですから、お互いに自分の気持ちを伝えあわなければ誤解を招きます。
自分の本心は自分以外の人には言葉で伝えなければ わかってもらえません。
夫婦だからと何でもわかったつもりになっているのは危険です。
夫婦は、一生を共にする家族の唯一の他人だからこそ、ある程度の危機感をもって言動する必要があります。
親子の縁は切れなくても夫婦の縁はいつでも切れますよね。
常に危機感を感じる必要はありませんが、パートナーに日頃から真剣に向き合い、関心を持っていれば、誤解を招くことも最小限で済むはずです。
お互いに、心が限界になってしまうような向き合い方しかしていなければ、いつか突然、終わりを迎えることにもなりかねません。
問題や悩みは、小さいうちに夫婦一緒に向き合い、改善・解決できるよう努めましょう。
夫婦が夫婦で居続けるためには、パートナーと意思疎通ができているかどうかを定期的に確認し合うことはとても必要なのです。
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