『天気の子』 | 梅おにぎりの泡沫日記。

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古典文学を読む介護職員。



天気の巫女の役目を背負うという


呪いをかけられた少女を、

少年が救済していく物語だったのかもしれない。

晴れてほしい、という人々の願いを、

陽菜が代わりに祈るたびに

陽菜の実体が消えていくということを

知らされる場面はつらかったし泣いた。

おまじないには、対価や代償といったものが要る。

(他作品だけど『xxxHOLiC』も、

こういう類の良い例かもしれない。)

帆高が東京に向かう船から、

すでに対価を求められる物語は始まっていたのかも。

展開としては、

救済(船上で滑ったのを須賀に助けられる)
 ↓
対価(須賀に食事と酒をおごる)
 ↓
喪失(金欠)
 ↓
苦痛(ホームレス、仕事探し、悪い大人に絡まれる)
 ↓
救済(須賀を頼って仕事と住処を得る)

…という感じで、

似たようなループを繰り返している物語なのでは。

陽菜が廃墟の屋上の鳥居を、

祈りながらくぐるという描写もよかった。

祈ることとくぐることを、

分けてやらないで同時におこなったことに意味がありそう。

陽菜の切実さが伝わる描写なのではないかな 。

母に晴れ間を見せたい、という陽菜の祈りの切実さ。

陽菜の祈りがお空に届いたとき、

対価として、お空は陽菜を天気の巫女に任命し、

陽菜は普通の暮らしを喪失することになった。

鳥居は、世界の境界。

鳥居をくぐった先は、神域。

彼岸と此岸。

陽菜が鳥居をくぐったときから、

陽菜の命は、陽菜のものではなくなって

お空のものになってしまった。

儚く脆くなってしまった陽菜の命を、

晴れ女ビジネスで早めてしまった自責の念とともに

帆高がお空から取り返す物語なんだろうね。

シリアス展開とコミカル展開がバランス良すぎて、

観ていて感情が忙しかった😂

自分よりも年下の凪のことを、帆高が

先輩!って呼んでたのめちゃくちゃツボだった。

帆高という名前もいいよね。

航海に関係する名前⛵

前へ前へと進む名前だね。

先輩!の凪もいい名前よね。

風や波の静けさ。

天気の荒々しさに翻弄される陽菜にとって

安らぎの存在ということかもしれない。

雨の中のおさかな?が結局なんなのか

作中では明言されてなかったと思うのだけど、

あの、ぶるんぶるんしててちょっときもいあやつらは、

天気は生き物のようだ、ということを

表現しているのだろうか。

『君の名は。』に登場した、

大人瀧くんと大人三葉ちゃんは発見できた!

非常にわかりやすかった🤭

ただ、てっしーとさやちんと四葉ちゃんは

気が付かなくて😭

もう一回見ようかな🤭