7面 スターバックスの業績回復についての記事

 アメリカのコーヒーチェーン店のスターバックスが、日本のトヨタ自動車本社での勤務経験を持つアメリカ人が指導し、全米の店舗を飛び回り、改善策の指導をしている。改善活動によるコスト圧縮などで、昨年の損失から今年は利益を計上し、業績が回復した。中でもトヨタ生産方式を取り入れたことが業績回復に繋がっていると書かれている。

 トヨタ生産方式は、必要なものを必要な時に必要なだけ生産する、出来るだけ無駄をなくす生産方式だ。無駄をなくし、効率的な生産を目指すことは重要なことだと思う。しかし、生産の過程での問題点を探し、効率化や商品提供のスピードを上げることを重視しすぎるとサービスを疎かになったり、従業員の負担が増えたりしてしまうと思う。
 カフェはサービス産業として、顧客に落ち着ける空間の提供をしなくてはいけない。生産過程の無駄を省き、効率的な営業を目指すことは必要だが、従業員に負担がかかりすぎて、サービスの質を落とすようなことがあってはいけない。サービスの提供を念頭に置き、効率化と両立させてほしい。