11面記載 クラウドコンピューティングに関する記事

ここしばらく、連日のようにクラウドコンピューティングという言葉を目にし耳にする。
APIと呼ばれたアプリケーション群の進化系で、ソフトウェア自身をウェブ上で操作する事のできる仕組みだ。
膨大なサーバースペースとWebアプリケーションを利用して、自分のPCで操作しなくてもブラウザを開けるインターフェイスがあれば場所や環境の拘束に曝されない利点がある。というのが売り文句のようだ
Office2007が出たあたりで、グーグルはオンラインで使えるオフィス系ソフトの公開を宣言し、瞬く間に世界に波紋していったのだけれども、本当に企業が選ぶべきなのだろうか?と考えてしまう

日本は2003年に個人情報保護法が制定され、企業には個人情報に関する守秘義務と保護義務が課せられている。ガイドラインによれば、データが保存されるハードディスクの取り扱いにすら言及されている現状で、ビジネス現場での使用に限って言えば、外部企業が保有するハードディスクにデータを保存する行為はこれに抵触しないケースが想定しにくいと思われる。
※この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。
(個人情報保護法 第二条1項)


便利・楽・開発費やソフト代が現状既製品より安いと利便性のみアピールしているようだが、そのデータは外部に委託(グーグルなどの場合は委託契約すら結ばず使用できる)管理させて良い内容かどうか。利用者は真剣に考えるべきだろうとシグナルを送りたい