私が、アホな行動を取ったせいで殿には色々な苦労や迷惑をかけています。

私と逢うとお金がかかる。

私と付き合うと友達を沢山失う。

私が居ると殿の自由な時間が吸い取られる。
気が付けば、殿は私に依存をしていました。

そうさせたのも私。

仕事を辞めろと言ったのも私。

せっかく入学した学校も同級生おばさんの本性を暴いたせいで壊れてしまった。

心底信頼していた分、裏切られたショックは大きい筈です。
そんなおばさんと、殿は最低2年以上は顏を合わせないといけない。
私も傷ついた分、殿も傷つき、沢山失った。
殿は

殿:「これで良かったんや」

・・・・・と言う。

そうだよ、全て貴方の為想って訴えて来ました。

昔なら怒っていた。

今は違う。

私の為に尽すのが喜びだと言います。

個人的には嬉しいけど、そんな風に殿を変えたのも私。

全て私。

Hだけのヤリマン男で終わって欲しくなかった。

変わって欲しかった。

それ以上に愛情が欲しかった。


嫌われてた人から愛情を欲しがるって、今から考えたらムッチャクチャな話ですよね。

それでも好きだった。
この人だと思った。

はっきり言って、私が惚れ込む程"イイ男"じゃないんです(笑笑

4/5に同級生おばさんの自宅で怒られた夜。
その日は殿も一緒に泊まりました。

襖の向こうでイビキをかいて寝ているおばさん、それに対してこたつで寝ている私達2人・・・・・。

中々眠れなかった私。

横を見たら同じく眠れないらしく天上を眺めていた殿。

目が合った。

初めは無視。

また背を向ける。

それでも私は殿を見つめていた。

伸びる手も初めは髪を引っ張り、目付きも険しかった。

・・・・・が、次第にその手も顏もが優しくなり、包み込む様に抱き締めしてくれた。

耳元で殿は囁きます。

殿:「ちょっと言いすぎた・・・・・ごめんな」

私:「今日は来てくれてありがとう」

涙する私。

殿:「判ったから もう 泣くな」

長年、殿に抱かれて来たが、その時の腕の優しさや大きさを感じたのは初めてでした。

殿は逆にその時私の顏は忘れられないそうです。

目と目でのやりとりでした。

自宅でも、眠れない時はあんな風に天上を眺めているんだろうなと思いました。

殿を変えては全て私。
悩みを種を撒くのもいつも私。

その度に眠れなくしてるのも私。


全て私。