必要な工具を、必要な場所に、必要なだけ準備しよう | 生産技術マスターへの道

必要な工具を、必要な場所に、必要なだけ準備しよう

今回は、ものづくりに必要な


「加工するための材料」

「加工を行う機械設備」

「適切な工具」


のうち、


「工具」について考えましょう。


工具とは、工作機械に装填して材料を切削する刃具、

工具を正しい位置にガイドするための治具、完成品の品質を検査する計測器、

材料を成型する金型などの総称です。


「治工具・金型」とも呼びます。




これらの工具を使えば、加工や組立作業のスピードは向上し、


安定した品質の製品を大量に作り出すことができます。

慣れていない人でも容易に作業ができるので、労務費の大幅な削減にもつながります。


そこで、製品設計の際には、工具を十分に活用した加工手順を考慮しましょう。

工具がうまく使用できない、複雑で製作コストがかかりすぎるなどのトラブルを耳にしたら、

それは、製造現場の情報が設計者にしっかり伝わっていない証拠。

製品設計に関係する部門の間に生産技術者が立って、

必要な情報を円滑に伝えられるように心がけます。



新製品の収益は設備投資に左右されるため、

工具製作のコストダウンも重要なテーマになります。


例えば、摩耗や劣化による故障を避けるために、

安全係数をより高めに設計する傾向が強く、これがコストダウンしづらくしていると言われています。




予定生産量を過度に見積もって、過剰仕様が生じてしまう場合も同様です。

新製品の設計変更にともない工具が変更されれば、さらにコストがかかります。


また、工具の製作では、経験を積んだ技術者のノウハウが物を言います。

自社で加工設備や設計者を準備できる会社であれば、計画的に技術を蓄積できるでしょう。



しかし、

これらの業務を外注に出している会社では、

コストや納期は外注先に主導権を握られるのが実情です。



工具製作の技術力を維持・向上させていくには、

対応する生産技術者自身の技術力が重要な鍵となるのです。




そのほかにも、

製造現場での工具の使用や保管、

メンテナンスなどを、各工程の担当者に任せきりにしていると、

まだ使用できる工具が破棄されたり、整理整頓がつかず、

保管状況が悪くて工具が劣化してしまったりして、必要以上のコストがかかります。



生産技術者が工具の統一した管理方法を指導すれば、

これまで余分にかかっていた経費を削ることができるでしょう。





工具の製作から使用、

管理までを見通して考える生産技術者になるには…… (リンク)