俺「ミロ・・ちょっと話を聞いてくれ」
ミロ「なんや？トマトくれんのか？」
あのな、
マイホームを建てて十数年経つんだ・・
時が立つのは早いもんだ。
メーカーと間取りの打合せを
繰り返した日々を思い出すよ。
偶々、住宅メーカーの社長が間取り
などを担当してくれ、かなり拘った
設計図を持ってきた。
しかし人妻が「マンションみたいな
四角い家にしてくれ」
と一言で却下した。
肩を落として帰った社長の
後ろ姿が忘れられない。
結果、それが正解だったと思うが、
当時俺が譲れなかった、というか
それしか意見を採用してもらえ
なかったスペースがウッドデッキだ。
屋根付きだ。雨でもBBQができる。
家でBBQを楽しみたかった。
むしゃくしゃしてやった。誰でも良かった。
・・あれ？いつの間にか話が変わってきた。
戻そう。
昔住んでいた場所は、隣に乳牛を
飼っているという、とんでもない
環境だった為、BBQなんて残酷な
事は不可能だった。
(今は廃業した様だ)
3畳ほどのスペースだがここだけは
俺がずっと憧れていた自由な場所だ。
わりと新しい住宅地で、住んでいる
人達の年代も近く、あちこちでBBQ
をしている環境だ。
もちろんちゃんと、お隣さんにもBBQ
をやる事は許可を頂いている。
逆に呼んでと言われてる。
てか偶然にも、奥さんは同級生だった。
こんな感じに空間演出したり
BBQを楽しんでみたり
燻製なんかもやったな。
この後ダンボールが炎上して
人妻からこっぴどく叱られた。
残念ながら、俺以外の家族は
BBQ的な事は興味がない。
いつも一人だ。
BBQってボッチバーベキューの略か？
さて、前置きが長く、ミロの事を
忘れていたが、何が言いたいかと言うと、
後々、ここをミロの遊び場として改修
しようかと考えているんだ。
この場所をミロに譲ろうと思う。
夏はプールなんて置いてみたらどうだろう。
その為には少し手入れをしてあげなくちゃね。
さて、その為にお仕事頑張るぞ！
人妻「その改修、小遣いでやってね」
俺は肩を落として会社に向かった。
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