人妻「やっぱり必要よ」
俺 「だろ?俺がいないと困るだろ。
やっと気付いたのか。これからは
俺をもっと大事にするんだぞ。」
俺は、出張の支度をしながら人妻の
独り言を聞き逃さなかった。
なんだかんだ言って寂しいんだな。
人妻「そうそう。その通りソファーよ。
落ち着かないのよ。」
振っておいて人の話を聞かないのは
人妻の得意技だ。振ってもいないけど。
ミロをお迎えしてから、新築時に
二鳥より、少し高級な家具店で買った
ソファーとお別れした。
※新築時の写真。
人も家もまだ劣化してない。
ダックスフンドと暮らしている人なら
ご存知だと思うが、段差があると
ヘルニアになりやすい。
なるべく、ソファーに乗せないように
していたが、やはり飛び乗る。
諸先輩方々のブログで勉強した俺は、
家族の反対もあったが捨てる事にしたのだ。
※趣味のyoutubeから抜粋。
俺は床の上で寝たり、寛ぐのは慣れている。
家族に捨てられても、公園で暮らせる
自信はある。
てか、ソファーは奴らに占領され、いつも
俺だけ床で暮らしていた。
だが、奴らはどうしても抵抗があるらしく
ソファーを催促してきた。
俺 「仕方がない。買うか。」
俺は選定し始めた。
俺 「これならよさそうだな。」
ローソファーってやつだ。
まあ、以前使ってた物よりかなり安いし
座り心地は分からんが、どうせまた
俺は酔っぱらった時に寝るぐらいなので
勢いでポチッた。
俺 「ん?入荷待ちだと??まあいい。」
頼んだタイミングが悪かったようで、少し
時間が掛かる様だ。
俺 「ミロぉぉぉん。お前の為にソファーを
かったよ~楽しみだな」
なんだかんだで一カ月程待つこととなり、
人妻の「まだなの?」を毎日聞かされる
羽目になった。
漸く配送日が決まり、業者さんが搬入してきた。
思ったより大きく、一人じゃ運べなかった。
ミロは入ってきた配送のお兄ちゃんに、
吠えまくっていた。お姉ちゃんじゃなくて、
怒ったのだろう。そりゃ仕方がない。
ソファーは背もたれを倒すと、ベッドになる。
俺 「どうだミロ?居心地は?」
ミロ「なかなかええで。」
気に入ってくれたようだ。ミロは
新しい居場所を見つけた様だ。
ムスメーが帰宅し「邪魔なんだけど」
と俺は早々にソファーからどかされた。
人妻も加わり、ソファーは渋滞だ。
いいんだ。俺は床が好きなんだ。
落ち着く床は、俺が昔から
付けてきた涙のシミで溢れていた。
俺はつぶやいた。
「あぁ・・オチ付かない話だ」
有難う御座いました。
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