・・・つづき
山道を下り、海岸道路すぐ手前まできていた。
俺 「あれ?ミ…ミロ?みろぉ~」
ミロは山道の揺れと、カーブの連続に耐えられなかった
のか、ほんの少しだが吐いてしまったのだ。
ワンコが車酔いして吐くのは、よく聞く話だ。
その可能性をもちろん把握していたが、割と
遠くのペットショップを利用しているので、
大丈夫じゃないか?とかってに期待していた。
皆さん、近所から始め少しずつ距離を伸ばし
慣れさせている様だ。
俺 「ごめんなミロ。いきなり無理させちゃったな。
取敢えずタラコはやめよう」
漁港市場はここで断念した。
海岸通り沿いに帰れば、ペットショップがあるので、
ドッグフードだけ購入し、帰宅する事にした。
今日の日本海は荒波だ。天気はそこそこだが風が強い。
俺 「こんな風、大したことないさミロ。自慢じゃないが
俺は会社でも、周りから風当りが強いんだぜ!」
寝ていたミロが一瞬俺を見つめたが、直ぐに目を閉じた。
絶景の中、途中ミロに休憩を入れながら進む。
途中、強風で浜の砂がたい積した箇所に差し掛かった。
まるで日本じゃないみたいだ・・・
俺 「いつのまにやらバルカ共和国に来ちまった・・・
もう少し走るとテントのアジトか?乃木はど
こだチンギス?」
口調は阿部寛、頭には例の音楽が流れた。
ちなみに、俺は最初タイトルを「ヴィヴァント」
と読んでいた事はもちろん内緒だ。
そうこうしているうちに、目的のペットショップに到着した。
俺 「さあドラム・・違ったミロ。お前と初めて会った
場所だよ。店員さん覚えてくれてると良いね。」
「了解したよ。野崎さん。」
とミロがスマホで返事してきた。
場所がちょっと遠い為、お迎え後中々来れなかったが
あの美人の店員さんは、元気だろうか。
我々は、ゾンビのよだれのシミ?が付いた
自動ドアを開けた。
※ミロと初めて会った日
店員さんが集まってきた。
人見知りのミロが、お姉さんたちをペロペロしだした。
俺も負けじと・・・だが残念ながらそれは出来なかった。
俺 「へ~お前覚えてんだ~」
なかでも、ある特定の店員さんに、しっぽをブンブン
振り回しペロペロしている。店員さんも喜んでいる。
俺 (わかる。俺もその店員さんが好みだ・・・)
俺とミロは、アイコンタクトで分かりあえた。
ミッションである、フローライト・・じゃない。
ドッグフードを買って店を出た。
※ドラマ見てなかった人すみません。
あの美人店員さんにまた会いに来よう。
と「ミロ」が言っている。
いつしか晴れ間も見え、ミロも体調が復活した様だ。
よかった。さあ帰ろう!
俺 「ただいまぁ~!これ、市場では滅多に出ない
レア物らしい。有難く食えよ。」
と言って人妻にタラコを渡した。
人妻「スーパー○○?半額シール?なにこれ?
ちょっと!逃げるな!まちなさ~い!」
と、はだしで追いかけてきた。
俺は逃げながら呟いた。
「あぁ・・お日様も笑ってらぁ・・・」
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(尚、サザエもドラムも出てきません)
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