帰ってきた気配がする。
広縁からのぞくと
ソーっと玄関戸の隙間から
ご主人様の顔を偵察すると
早速、ご主人様は
姉上様のいる台所へ入る。
グズグズしては話を聞きもらす
トイレ小屋を通り抜け
ピンとヒゲを立てて盗み聞き
をする。
姿勢の挨拶から始まり犬からのおねがいは
順調に進んでいく。
何か持ち上がるだろうと思っていたが
案のじょう10番目のおねがいで
突然、変なことを最前列の男子が口走る
私がいつまでもあなたを愛しているということを
に食いついた男子は何か物足らない
という顔つきで
オンナに愛していると言うのは
エロい‼️
感じたことを勝手に拡張して言う。
ご主人様はエロいに食いつき
にやりと笑った。
全く嬉しくて笑ったのである。
姉上様はエロいに感心したものらしく
久し振りにハハハと笑った
小イスででんぐり返りをする
オレは前足に力を込めてやあああ…