オレは白状するが
オレはクロスケなのにご主人様は
ロクスケ、ロクスケとオレを呼ぶ
オレはダイエットとご主人様に負けぬ力を
つけるための運動を始める。
始める前にタンス山で手足のストレッチを
丁寧にする。
だが叱られるのでやたらめったらは出来ない。
落ちたサル君のそばに駆け寄る。
オレは後ろにまわって軽くひっかく
上々の運動だ。
結果が楽しみだ。
外から馬鹿に賑やかな音が
聞こえる。
この時期になるとご主人様は
バラの土替えをする。
側溝へ投げる音だ。
誰も何とも言わないが
ご主人様の怪力にあきれている。
ご主人様は得意げである。
オレはご主人様の怪力で
投げ飛ばされぬよう逃げ足を
鍛えることにする。