明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は雪は少ないですが、少し寒い年明けとなりました。とは言え比較的穏やかなお正月を迎えたと思います。
昨年はトランプ大統領の初年度ということで色々お騒がせでした。また北朝鮮もICBMの発射など脅威を増した年に成りました。国際的には水面下で色々な問題が渦巻きながらも大きな問題として表面化せず、比較的平穏な年に成りました。経済面でも各国の金融緩和策によりややバブルの状況でアメリカはじめ日本も景気が拡大し良い年と成りました。ただ、現在のこの状況はゴルディロックス(適温)経済と呼ばれ皆ぬくぬくして非常に心地よい状況ですが、いつまで続くのか不安になります。
1.今年の世界経済・日本経済の行方 =AIの進展、バブル崩壊?=
今年の世界・日本経済は、有識者の見解では昨年と同じく総じて堅調です。世界的な金余りで一見景気が良さそうです。「適温経済」とはよく言ったもので何となくほんわか暖かく快適な状況に世界中が浸かっているようです。しかしながらアメリカでは家計の債務が拡大し、未公開株への投資が急増しておりリーマンショック前の状況に似通ってきています。実体経済の拡大による景気回復なら良いのですが金融バブルによる嵩上げが多くなりすぎると危険です。20世紀の経済を牽引した自動車に代わるような消費財が新たに登場しない限りどこまで行っても景気回復は実体のないものになると考えています。したがってバブルはいつかは弾けます。今年は各国が金融引き締めの方向に向かっています。予想される危機は危機にならないと言われます。一方でみんなが楽観的になったときは危ないと思った方がいいと思います。今年か来年には大きなバブル崩壊・リセッションが有るかも知れません。
社会の変化としては昨年取り上げたAI(人工知能)、そしてフィンテックが急速に普及する年になりそうです。AIは既に多くの分野、多くの企業で活用されてきており、気が付くと、あるいは気が付かないかもしれませんが、周りはAIだらけという状況に成ってくると思います。フィンテックもクレジットや送金のビジネスを根底から変えてしまいそうです。中国で流行っているアリペイなどは結婚式のお祝いや寺社のお賽銭もスマホで決済する状況です。
こうした変化が社会にもたらす影響はどうなるでしょうか?人間の仕事がコンピュータやロボットに奪われて失業者が溢れてしまうと心配されています。しかしこれまでも日本では自動化はかなり進展してきていますがそれでいて失業率は低く推移しています。感性やアナログに強い日本人はこの社会の変化にうまく対応して行かねばなりませんし出来るはずです。その為の方向付けを間違えないように行政や企業には考えてほしいものです。真の働き方改革になると思います。
2.経済為替の動向
原油価格は昨年後半からじわじわと値上がりし年末には60ドル台に成りました。OPECの減産合意や景気回復、中東情勢の不安が原因です。これまでも原油価格上昇はシェールガスが抑え込んで来ましたが、シェールガスも草創期の状況から成熟期に入り無暗な競争は避け価格上昇の恩恵を享受する傾向が見受けられます。したがってこのまま上昇し続ける事は無いと思いますが、60ドル近辺で推移すると思います。
為替は全く読めない状況です。多くの予想では概ね現在の状況が続くと見られています。原油もそうですが、紛争など地政学的リスクが有ると一変しますので予想が出来ませんが、全般的にはドル高円安方向になりそうです。経済的、政治的混乱はドルに有利になるようです。
3.企業経営の課題
第4次産業革命と言われる経済状況の中で急速な変化を的確に把握して対応して行く事も大事ですし、一方でどんな時代にも変わらない価値を追求し続けるのも中小企業の生き方だと思います。例えば京都の一澤信三郎帆布のように。
今年も時には皆様と同じ目線で、時には第三者としての目線で、皆様の経営を少しでもサポート出来る事務所として精進して参ります。本年も宜しくお願い申し上げます。
所長 嶋崎吉弘