明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は暖冬で今後もその傾向が続くようです。季節商品のアパレルや石油製品は少なからず影響を受けています。景気は暖かいとは言えず昨年書きました「適温経済」は少し冷めてきたようです。
昨年は米中の貿易摩擦が勃発し世界経済に大きな影響が出ました。中国の対米輸出品には日本の部品も多く使われていますので中国だけの問題ではありません。また、中国経済の減退により国内消費も下がってきており日本をはじめ世界中で対中輸出の減少が懸念されています。今年も米中の動向に振り回される1年になりそうです。
1.今年の世界経済・日本経済の行方 =米中貿易戦争とAIのさらなる進展=
今年の世界・日本経済は、有識者の見解は昨年と打って変わって皆慎重な意見となっています。昨年この誌面で予想した事が現実になりました。今年は英国のEU離脱、中東問題、消費税率の引き上げなど様々な課題がありますが、やはり一番の課題は米中の貿易戦争ではないでしょうか。貿易戦争といわれていますが根本は、ここ数年台頭著しい中国の軍事力、それを支える経済発展を如何に抑えてアメリカ、日本を始めとした世界の安全保障を守るかという問題になっていると考えます。トランプ大統領はかなり強硬に出ており、根底には経済で中国を押さえ込みこれ以上の台頭を許さないという決意が見て取れます。私もこのまま中国を放置すれば取り返しがつかないことになると思います。その意味ではトランプという人物が大統領に成ったことは歴史的な必然であったのかも知れません。時代がトランプ的な人物を欲したのです。
従って、今年も米中は争い続けることになると思われます。米国有利と見られていますが、中国が如何なる反撃をしてくるかが不安です。折しも北朝鮮の金総書記が中国を訪問し協力関係を強めています。米中が開戦なんて事はあり得ないと思いますが、朝鮮半島がきな臭いことに成りはしないか心配です。
毎年AIのことに触れていますが今年も書かざるを得ません。AIの進化は予想以上に進みそうで、人手不足が更に進化に拍車をかけています。人間の仕事は発想や起ち上げという最初の部分と最後の仕上げだけになり途中の事務や生産加工の仕事はAIやロボットがやってしまいます。日本が誇った高品質な生産やサービスは戦後の画一的な教育と日本人の勤勉さによって支えられてきましたが、その日本の強みが強みではなく弱みになる危険性があります。また、時代の変化に教育がついて行けずに置き去りにされる可能性もあります。優秀な子ほど学校に見切りをつけ個人のコーチや私塾に通って自分の必要とする勉強をする、従来型の知識教育はインターネットを利用して行う、数年先は優秀な子ほど登校拒否する時代になるかも知れません。
2.経済為替の動向
原油価格は昨年10月をピークに急激に値を下げ、年末には50ドルに成りました。世界的な景気の減退傾向を反映しているものです。従って普通に考えれば値上がり要因は有りません。地政学的、政治的な要因での上下も有りますので何ともいえませんが、50ドルから60ドルのボックス圏内で推移すると思います。 為替は円高を予想する声が多いです。有事のドル高といわれてきましたが、最近は何かあると比較的安全な円に資金が向かうといわれます。私の感想からいうと円は元々高くて当たり前と思っています。日頃は過小評価されている、或いは過小評価に誘導されているのではないでしょうか。
3.企業経営の課題
これからの10年は以前の2倍或いは3倍のスピードで変化していくと思います。大企業になるほど変化の波を大きく受けるとは思いますが、中小企業も安穏としてはいられません。変化に対応していけるような柔軟な会社組織にして変化を待ち受ける覚悟が必要と考えます。
今年も時には皆様と同じ目線で、時には第三者としての目線で、皆様の経営を少しでもサポート出来る事務所として精進して参ります。本年も宜しくお願い申し上げます。
所長 嶋崎吉弘