世の中には新会社法の本やらHPやらが出てきましたが


 受験生は未だに旧法を必死で勉強しております


 さて、今日は、改正で消滅する「有限会社」について


 アベベ先生(商法の講師)に質問してきました


 というのも、有限会社と株式会社の比較問題が答練で出た際、僕は


 「有限会社では所有と経営が制度的に分離されていない」


 みたいな事を書いたにも関わらず減点されていなかったのです


 でも、解説レジュメには


 「有限会社の所有と経営が分離されてない旨の記述は全くウソ」


 みたいな事がちゃんと書いてあり


 これは一体どういう事だ?


 ってことになったわけです


 アベ先生に答案を見せたところ


 「まぁそこだけ見たら減点だけど、全体的に見て、全体が良ければ別に減点しないわな」


 とのこと


 え?


 と思っているとアベ先生が続ける


 「商法の答案は各論の積み重ねで採点するんじゃなくて、全体的な出来で採点するのよ。あくまで全体で合格させるか落とすか決める、基準はこいつはもう1年勉強した方がいいかどうかだな」


 「細かい所はほとんど見ないな、だって1枚15秒位で見るし」


 「だから、細かい条文いっぱい挙げるよりも、本質や趣旨をバシッと書いた方が点数来るな、ちゃんと書いてあれば解答用紙の3分の1位でも70点はいくな」


 てな感じでした


 いやぁなんていうか、目から鱗でしたね


 肩の荷が降りたというかなんというか


 TACの模範解答通り書かなくてもいいんだと思うと気楽になりました


 ちなみに有限会社法25条で所有と経営の分離は示されてます


 同法32条が254条2項を準用してないってことは所有と経営は分離されてないんじゃないか?って質問したら


 所有と経営の分離は何も254条2項だけじゃなく、230条1項や260条でも示されていて、要は出資者じゃない人が経営するってのが所有と経営の本質だそうです


 ったく有限会社は中途半端でわけわかんねぇや