今日は、「繰延税金資産」について書きます。
これは会計用語で、非常に専門的な用語ですが、最近は結構新聞でも目につきます。
ですので、会計に関わっている方はもちろんのこと、そうでない人も知っておくといいと思います。
最近では「GMが繰延税金資産を落として大きな赤字となった」とありますよね。
この日記を読んで頂ければ、この記事の意味がどういうことかお分かり頂けると思います。
「繰延税金資産」これは詳しく説明するとかなり難しいのでここでは簡単な説明にします。
「資産」という言葉があるとおり、これは会計上の資産です。
ですけど、お金、土地、債権とのように、きちんと物があるか法的に資産性があるものではないという点が特徴です。
繰延税金資産は簡単にいうと「将来、税金を払わなくていい(かもしれない)権利」と考えてもらうと分かりやすいと思います。
では、どうして、このようなものが生じるかというと。
「会計と税法では算定される利益が異なる」からです。
会計は利益を算定することで企業の経営状態を明らかにし、税法は利益を算定することで課税する税金を決めます。
この点で、両者とも「企業の利益を算定する」という目的は同じですが、
「会計とは企業活動の成果を表すもの」であるのに対し
「税法は国が税金を確実かつ公正に徴収する」という目的です。
このように両者はその目的が異なるため算定する利益が異なってきます。
具体的上げると、
「株式の評価損益」です。
企業会計では現在、株式について時価会計がとられており、その時点の時価で評価され、含み損があったらその額は損失となります。
ですが、税法では、含み損だけでは損失とできず、株を実際に売ってその損失が確定したときに損失となります。
これが、「繰延税金資産」というものが発生する根本的な原因です。
次回は、より具体的な例で考えて行きます。