無形資産の蓄積を意識する | CPAマニアの勉強まにあブログ

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次に書く事の予告をしておきながら随分と間が空いてしまいました。こんばんは。それもこれもTACの答練ラッシュのせいです。
⑥で最初に書こうと思っていた内容は終わりなので、なるべく早めに書きあげたいとは思っています。

⑤無形資産の蓄積を意識する

前回、インプットには3種類あるという話をしましたが、私は知識にも2種類あると思っています。

その2種類とは、『有形資産』に該当する物と『無形資産』に該当する物です。

ここでの有形資産とは、具体的な会計処理や法規制に関する知識の事で、無形資産とは、その分野、科目に関する根本的な理解の事です。造詣と言い換えた方がわかりやすいでしょうか。

短答式本試験において、テキストレベルの会計処理や法規制に関する知識はもちろん必須で、それを完璧に身につける事は最低条件だと思います。しかし、出題される問題の中には、確かな知識だけでは解けないものも含まれており、合格点+αを獲得するための最後の1%~2%をもぎとるためにはこのような問題も何問か正答する必要があるのです。

では、そのような「一見見た事も無い様な問題」をある程度安定して解ける為にはどうするのでしょうか。多くの人は、自分の知識を超えた部分に関しては「この事例は趣旨からしたらおかしいんじゃないか」そこまで行かなくとも、「なんか違和感があるな」「こうやってやるんじゃないか」という感覚を頼りにして解くのでは無いでしょうか。
逆にそうするしかないのだと思います。だからこそ、普段から正しい感覚を身に付けておく必要があるのです。
私は、この「正しい感覚」の事を無形資産と読んでいます。

例を挙げます。
直近の短答式本試験の財務会計論では、問題7において昭和時代の、「資産除去費用を、残存価額をマイナスにする方法で減価償却費に反映させる方法」の会計処理を問う問題が出題されました。
おそらく誰も見た事がなかったと思います。
私ももちろん見た事が無かったのですが、「資産除去債務は除去費用を期間配分する方法だよな。残存価額をマイナスにしたら、その分1年の償却費増えるじゃん」と考え、無事正解する事ができました。

短答式本試験の財務会計論は特に最近、『計算量は多く無いが、簿記の典型問題を知っているだけでは解けず、根本的な理解を問う問題』が増えていると言われています。

私自身あまり簿記が得意ではなく、答練では財務会計論で140点を超えた事はありませんでした。
今この記事を書くために本試験の問題用紙を見返していたら、「個別は頑張って2問とろう!」と元気よく書かれていました(苦笑)
しかし蓋を開けてみると本試験では、112/120点(個別問題満点、総合問題2問間違い)という、9割を超える点数を獲得する事ができました。(多少運が味方した部分もあります。)

私見ですが、これは無形資産によって獲得できた部分が多いと思います。

では無形資産を身に付けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
私たちが普段直接勉強するのは、具体的な会計処理、つまり有形資産の部分です。無形資産はこれらを勉強する過程で少しずつ身に付いていく物であるので、一朝一夕では身に付かないと思います。

ですが、意識する事で、無形資産の蓄積を早める事は出来ると思います。

具体的には、ひとつひとつの会計処理等を、数字のいじり方だけを覚えるのでは無く、腹の底まで落とし込むように普段から意識することです。
例えば資産除去債務なら、「債務額がちゃんとオンバランスされるだけじゃなくて、毎年の費用にも除去費用が反映されるのか!やるじゃん!財務諸表の理解も進むね」等のように、一個一個自分で理屈を付けて納得しながら進むという事です。
その上で理解を結び付ける目安となるのが、財務会計論ならば『概念フレームワーク』における、「財務報告の目的」であったり、監査論ならば『職業的懐疑心』や『独立性』等の、各科目の根本的な概念と、各論点との繋がりです。

もう一つは、反復によって理解を深めようとする事です。何度も同じフレーズや文章を、噛み締める様にして読む事で、より正しいニュアンスに近づけると思います。
大事なのは、ただ知識のメンテナンスに終始するのでは無く、前よりさらに深く理解する事はできないかと思いながら読む事です。

この観点において、前の記事でお話した3のステップの「より深い理解」の真価が発揮されると思うのです。

そして、最後に大事なのは「触れる時間を増やす事」です。これは勉強時間を増やすという意味でもありますが、風呂に入っている時やご飯を食べる時等、他の事をしている時も常にその科目の事を考える事で、「あぁ、そういう事だったのか」と繋がる瞬間が必ずあります。そういう体験を積み重ねる事によって感覚を研ぎ澄ます事が、直前期は特に重要なのかなと思います。


長々と書きましたが、簡潔にまとめると、

・本試験では確実な知識だけでは解けない問題があり、そういう時は感覚に頼るしか無い
・だから普段から正しい感覚を身に付ける様意識して勉強するべきだ

という事です。このためには前回の記事の3のステップの勉強が非常に有効であるという事をここでもう1度強調しておきます。

次回は「最後の1ヶ月に何をすべきか」について書きたいと思います。
次回で当初書きたいと思っていた事は終了なので、以降は自分の長期計画等、自分用の記事も書く事になると思います。それではまた。