表参道・原宿、感度アップ 商業ビルや婚礼施設が続々 !! | 東京リーシングと土地活用戦記

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表参道・原宿、感度アップ 商業ビルや婚礼施設が続々
2014/6/11 6:00日本経済新聞 電子版

 表参道・原宿エリアで再開発ビルの建設が相次ぐ。東急不動産などが新たな商業ビルを開発し、婚礼施設も続々と誕生する。高級ブランドから手ごろな価格の店まで集まる街として外国人観光客の注目も集め、東京都は2020年の東京五輪までに明治通りを拡幅する計画だ。より快適に町歩きが楽しめることで、流行の発信地は一段とにぎわいが出そうだ。

 東急不動産は東京メトロ・明治神宮前駅近くの明治通り沿いに商業施設を15年春に開業する。神宮前6丁目プロジェクトと呼ばれる事業。このほど工事に着手し、地上11階建て、延べ床面積約7000平方メートルで15店程度のテナントが入る。セレクトショップのアーバンリサーチ(大阪市)が新ブランドの旗艦店を出店する。

 緑のあるテラスを設け、ファッション感度の高い若者だけでなく、高齢者ら幅広い客層の獲得を目指す。外国人向けキャンペーンなど周辺の他の商業施設と連携した集客策も模索。東急不動産は「表参道・原宿エリアは外国人の人気が高まっている。高級品からカジュアルな店まで混在しているほか、交通アクセスも良くなり幅広い客層が取り込める」(商業施設開発部)という。

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)も同時期、竹下通りに「原宿アルタ」を開業する。周辺はポップカルチャーなど「カワイイ文化」の発信地で、最近は外国人観光客も多く集まる。延べ床面積は約1450平方メートルで、10~20代の女性客を主なターゲットに、雑貨店や衣料品店などを集める。



 おしゃれなイメージをいかそうと、結婚式場も新規開業ラッシュだ。ブライダルプロデュース(横浜市)は9月、「クラシカ表参道」を開業。2つの披露宴会場と1つのチャペルを設ける。明治神宮に近い立地を生かし、周囲に竹林を整備し和のイメージを演出する。

 元はフィットネス施設などが入っていたオフィスビルで、投資額は約30億円。1組あたりの平均単価は400万円、年間350組の利用を見込んでいる。担当者は「ブランドイメージの高い表参道にゆくゆくは進出したいと思っていた」と語る。

 同じく9月には表参道ヒルズの近くにブリリア(東京・渋谷)が「ザ・グロー表参道」を設ける。専属パティシエの作る独自のウエディングケーキが目玉で、披露宴のない時はレストランとして営業する。アルカンシエル(名古屋市)も15年3月、表参道駅近くの住宅地に同社として都内初の結婚式場を設ける。

 商業コンサルタントの松本大地氏は、「街全体にカジュアル感があり、並木道の雰囲気はとりわけ新婦に人気。アクセスもよく地方の参列者も来やすい」と式場としての立地の良さを指摘する。

 今後は、周辺道路の整備も進みそうだ。都は車の混雑緩和などを目的に明治通りを拡幅する。神宮前六丁目歩道橋から竹下口までの約640メートルの区間で、現在の幅22メートルから27~30メートルに広げる。

 歩道も広げて歩きやすくするほか、緑も取り入れる計画だ。総事業費は約72億円。長年、塩漬けとなっていた計画だが、現在、都は民間事業者らと用地買収に向けた交渉を進めている。