景気回復に疑問【米国失業率】、5月6.3%!日本人独特の職人的価値観が屈折?? | 東京リーシングと土地活用戦記

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2000年1月からの失業率と就業者数増減の推移グラフ。


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2014年06月08日

【失業率】、5月6.3%!日本人独特の職人的価値観レンズで見える風景が屈折している?

■米国労働省が6日に発表した5月の雇用統計では、失業率が6.3%と前月から横ばいで、市場予想の6.4%を下回った。景気動向を反映する非農業部門の就業者数(季節調整済み)は、前月から21.7万人の増加になり、4ヶ月連続で20万人を超える増加となった。市場予想の21万人増とほぼ一致した形だ。4月の就業者数は当初の28.8万人増から28.2万人増となり、6,000人ほど下方修正された。なお3月は20.3万人増のままで修正はなかった。
 就業者数の内訳では民間部門の就業者数が前月より21.6万人の増加。分野別では、製造業が1万人の増加、建設業も6千人の増加となり、製造業部門全体では1.8万人の増加となった。サービスは6.3万人増となった教育・医療、5.5万人増となった専門職とビジネス、3.9万人増のレジャー・ホスピタリティが牽引しサービス部門全体で19.8万人の増加となった。政府部門も1千人増となった。
 失業率は約6年ぶりの低水準を維持していることから、5年間続いている景気回復が、今春に加速した様子をあらためて浮き彫りにした。

5月の失業率は6.3%と前月から横ばいとなった。就業者数は21.7万人の増加となり、4ヶ月連続で20万人を超える増加となった。一方で、生産年齢人口に占める就業者と求職者の割合を示す労働参加率は前月から変わらず62.8%となり、1978年3月以来の低水準となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、アメリカに進出している企業のコンサルティングを行いました。話を伺うと、現行の戦略がアメリカ市場の実際と上手く噛み合っていませんでした。クライアントの誤解を解くことと戦略の再構築が必要でした。そのため、アメリカ市場(特にターゲット顧客)を深く理解していただくことと、アメリカの消費行動を把握してもらうことを念頭において、コンサルティング&視察を行いました。どうしても仕方がないことなのですが、日本人は日本人の視点でアメリカを理解しようとしているため、ポイントがズレてしまうのです。日本人独特の「価値観レンズ」で視界が屈折してしまうのです。で、アメリカ市場に対する思い込みを五感を通じて現場で正してもらわなければならないのです。気をつけないと「知らないということを知らない」「見たいところしか目に入らない」等の原因で視界が曇ってしまうのです。
⇒喩えれば「木を見て森を見ず」というより「数枚の葉っぱから木を理解しようている」という感じでしょうか。全体を構成するのは、森となる市場なんですけどね。フォーマットや商品ばかりか、陳列やパッケージデザインに目がいってしまうのです。後藤のコンサルティングでは視察中にワークを行ってもらいますが、クライアントの偏った見方がよくわかります。日本人独特の勤勉さが災いして、よく言えば「職人」的な視点に陥ってしまうのです。光合成を観察できるほど葉っぱを凝視するようなもの(笑)。結果、ボタンの掛け違いのような誤った戦略を構築してしまい、森となるターゲット顧客が置きざりになるのです。森の他には、天候などの環境変化も考慮しなければなりません。環境変化も日本で見られる環境変化とはスピードも規模も異なります。環境でさえも物理的に見えるところと見えないところがありますから、変化さえ気づかないことがあるのですね。
 5月の失業率6.3%に就業者数が4ヶ月連続で20万人を超える増加も、立ち位置(視座)を変えれば、景気回復に疑問点がつくのです。



日本の政府公報も、テレビも、新聞も・・・

ちょっと似ている・・気がしませんか??