老舗書店がカフェを始めたわけ――東京堂書店神田神保町店
[掲載]2012年04月05日 ブックアサヒコム
リニューアルした東京堂書店神田神保町店=3月30日
多くの作家に愛されてきた老舗書店「東京堂書店」(東京・神田神保町)が、3月30日に新装開店した。入り口にカフェを併設した「ブックカフェ」として大変身。玄関はロンドンの書店を参考に設計され、クラシックな趣の書店になった。
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■「持ち込み不可」、喫煙は可
神田神保町店リニューアルオープン当日には作家や文化人などがカフェを訪れ、そのツイートがネットを飛び交った。他のブックカフェと違うのは、「書棚からの持ち込み」を禁止した点。ただしカフェ内に置いてある本は自由に読める。出版前の書籍のゲラ(試し刷り)やバウンド・プルーフ(見本本)もあり、ひと味違った読書体験ができる。3階までの各階にカフェの座席があるが本の売り場とは仕切られ、3階は、書店には珍しい「愛煙家席」だ。カフェとしても楽しめるように、無線LANや電源も完備した。
2階、書籍売り場
カフェの椅子にもこだわりがある。2階は常連客にお気に入りの椅子を見つけてほしいという願いから、一つひとつ違う椅子を海外から輸入した。3階の椅子は海外の学校で使われていたもの。最初から傷があるのもまた味がある。
創業から120年を超える東京堂書店は、人文、文芸に強い書店として読書家に人気があった。フェアの平台が多く、特に3階には今どき珍しい文学全集が並んでいるのが名物だった。
そんなお堅い書店でリニューアルの検討が始まったのは、2011年5月のこと。書店事業本部長の福島幸一さんは「買った本をすぐ読みたいという人に向けたカフェはいけるだろうと、社内で話が始まりました」という。
一方で、書架のレイアウトも見直した。各階にあったレジを1階に統合することで、カフェを新設しても同程度の売り場面積を確保するとともに、エスカレーターを新設。人間の「思考」に関連する文学・人文書を3階に、「活動」に関連するビジネス・学術書を2階にまとめた。照明のトーンを落とし本回りだけが明るく見える方法で、客に長時間滞在してもらえるようにした。動線も整理し、人目につきやすいエスカレーター回りに特注した平台を置き、常時、フェア棚がつくれる場所を捻出した。ただし「東京堂であり続けること」にもこだわり、足の遅い「文学全集」も置き続け、イベントホールも継続している。
3階、書籍売り場
■リアル書店の意義
9年前のリニューアルは出版不況もあって、フロア数を減らした後ろ向きの改革だったが、今回は「むしろ原点に返った結果」と福島さんは説明する。カフェを併設したのも、リアル書店としての意味を追究してのことだ。「フェア棚は『書店の主張』です。本はネット書店でも買えますが、本という世界の中にいるという気持ちよさや、店にあることで本が光るという『環境』を売ることが、リアル書店の意味だと思います」と福島さんはいう。
東京堂書店は今後5年で、10店舗の出店や店舗のリニューアルを行う。神田神保町店の客層は男性が7割だが、斜め向かいのふくろう店は7割が女性。そのため、ふくろう店を思い切って女性向け書店としてリニューアルし、女性社員の意見を取り入れてファッション雑貨も置く(4月23日予定)。
また、6月末に埼玉のふじみ野に、8月はじめには東京・中野にカフェを併設した新店舗をオープンする。過去の撤退経験も踏まえて、「商圏も客層も違いますから、ひとつとして同じ店づくりはしないつもりです。それぞれの書店で独自性を出し、『セレクト棚』を大きくとるようなチャレンジをしていきたい」と福島さんは語る。
1F:Foresee "FUTURE" of Mankind<人間の"未来"を読むフロア>
未来は読むことが出来るのでしょうか。
まさか…。
でもそうでしょうか。
世の中の“今の今”、を知れば、そこに明日は繋がっている、かも知れません・・・。
さて、120年余の伝統を遡ってタイムスリップしたようなブリティッシュ・ダークグリーンのファサードをくぐり、「クラシック・モダン」コンセプトの落ち着いた店内に入ると、先ずはBooks Tokyodo独自の週間ベストセラーコーナーやサイン本コーナー、話題の新刊、エスカレータ脇のディスプレイ棚にはTokyodo Prime Collection等独自のフェアの世界が広がります。
更に奥へと足を向けると、様々な“今”を知るための雑誌・ムックのコーナーの両側には、従来以上に充実した文庫、新書・選書のコーナーを配され、知の糸口を与えてくれます。
エレベータ・ホール前からカフェの1F席コーナー前では、 “今”を楽しむためのきっかけともなる、趣味・実用書を品揃え致しました。
また話題の新刊をジャンルを問わず一同に会し、従来よりご愛顧頂いておりました大型の平台什器は「“知”の泉」として更に蔵書数を充実させた形でフロア中央に配し、皆様を2F、3Fの世界に誘うお手伝いを致します。
またお会計は、1Fに全館共通の総合カウンターを配置し、上層階でのお買い物もゆっくりとして頂いた上で、全てまとめて1Fにてお支払い頂けるように致しました。図書カード、各種検定の受付も全てこの総合カウンターにて承ります。
神保町のスズラン通りにオープンしました。
とってもきれいなお店です。
カフェのコーナーも混んでいます。いいよね。

