21世紀のサムライ 松下幸之助 武士道精神と産業人精神!! | 東京リーシングと土地活用戦記

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松下幸之助 武士道精神と産業人精神

 むかしの武士は、武士たるをもって尊しとしていました。 したがって、強いだけが武士ではなく、武士は人間として最高てなければならない。 学問もやらなくてはならないし、人情もゆたかでなければならない。 また、義をみては、大いに勇をふるって行なうことでなくてはならない。 しかも、戦ってつよくなくてはならない。  そうゆうものを兼ね据えているものが武士道精神であり、尊ばれるゆえんであった。  

産業人精神とは、やはり、それと同じ物をもたなくては産業人といえない。 ただ、自分の立ち場のみを考えて働くというようなことではいけない。 産業の使命をはっきり認識し、その尊さを認識し、その産業の興隆によって社会が潤い、 人びとの幸福も約束されていく、社会生活も、国家も、発展していく、 さらに進んでは世界の繁栄、平和にも結びついていくものだ、自分はその一員である。 というような意識を持たないと、真の産業人は養成されないと思うのです。                  
「松下幸之助著 道は無限にある」より  

The Economist
日本の指導力への郷愁:21世紀のサムライ
2012.03.23(金)

(英エコノミスト誌 2012年3月17日号)

日本の国民精神を復活させる良い方法と悪い方法

下村満子氏は古来の日本的価値観を伝える案内人になりそうにない人物だ。まず、1980年代に海外特派員の草分けだった女性として、下村氏はサムライのイメージにあまりそぐわない。次に、ピンク色の携帯電話とルイ・ヴィトンのハンドバッグを持つ下村氏は明らかに、現代社会に属している。

 しかし彼女は日本の漂流にうんざりしている。大半の日本の指導者は弱く、日本は国民精神を失ってしまったという。政治は麻痺状態に陥っているが、下村氏は「国民の程度にふさわしい政治しか得られない」と言い放つ。

 下村氏が最も尊敬している日本人は、友人の稲盛和夫氏だ。京都に本社を置く産業用セラミックスメーカー、京セラの創業者で、最近、仏教に基づく自身の経営哲学を用いて日本航空(JAL)を経営破綻から再生させた人物である。

「塾」ばやりの背景にあるもの

 稲盛氏と同じように、下村氏は儒教と仏教の価値観を復活させようと、17世紀に起源を持つ学校の一種「塾」を創設した。日本人に多少の気骨を取り戻させたいのだと下村氏は言う。

 下村氏が手がけているような塾は、日本各地にある詰め込み式の塾とは異なる種類のものだ。若いと15歳、年配では80歳の人までいる塾生が福島県にある下村氏の家を訪れ、座禅を組んだり、東洋哲学について話し合ったりする。1日の終わりには、酒を何杯か酌み交わす。ありがたいことに今も残っている日本の伝統的習慣だ。

 稲盛氏の塾は対象者がもっと絞られており、塾生として受け入れるのは主に企業経営者だ。この塾を「蓮華座を組んだマッキンゼー」と呼んだ人がいるが、それは恐らく過小評価というものだろう。JALでは社員が毎日、稲盛氏の経営思想が書かれた白い手帳の一節を唱和している。

 塾に関する著作がある出井康博氏によれば、こうした動きは、指導者がいない現代日本の特徴を反映しており、1868年の明治維新(250年にわたる封建体制下の鎖国を終わらせた革命)のリーダーを輩出したような制度に日本人が郷愁を抱いている表れだという。

 大手電機メーカー、パナソニックの創業者である故・松下幸之助氏は、そうした精神を復活させようとして1979年に松下政経塾を設立した。

見方によっては、松下政経塾は大成功を収めた。出井氏によれば、野田佳彦首相を含む国会議員38人が政経塾出身だ。しかし国会は大混乱している。その国会を一掃するために、高い人気を誇る大阪市長で、自身の新党では国政進出を狙う橋下徹氏は、大幅な定員オーバーとなった新たな塾を開講しようとしている。

 橋下氏の塾は、将来選挙で戦うべく候補者を養成する。この塾に哲学があるとすれば、それは露骨に政治的なものになるだろう。

日本的価値観

 自分の弟子たちが浅はかになってしまったことを知ったら、松下氏は「天国でさぞかしがっかりするだろう
と下村氏は嘆く。下村氏が手がけているような塾の方が、期待が持てるかもしれない。

 去る3月11日のこと。下村氏は塾生たちに、福島第一原子力発電所から南へ48キロ行った吹きさらしの海岸に夜明け前に集まるよう求めた。参加者はただ手をつなぎ、静かに祈るよう言われた。筆者を含め、およそ1800人が集まった。参加者は甘酒を1杯飲んだ後、様々な思いを巡らせながら帰路に就いた。これぞ日本的価値観の真骨頂だ。

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英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。


真の産業人といわれるように、社会人、日本人として・

義にあつい、サムライになっていきたいですよね。