ケビン・メア前日本部長の発言要旨  決断できない日本!!?? | 東京リーシングと土地活用戦記

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ケビン・メア前日本部長の発言要旨
 米国務省前日本部長ケビン・メア氏の発言要旨
は次の通り。

 【侮辱発言】
 (報道後初の沖縄訪問だが)県民に説明したいのは、侮辱的な発言はしていないことだ。報道は正確ではない。(記事の基になった発言録は)学生が2カ月後に2週間かけて書いたと言うが、誰も正確とは思わない。日本の報道基準からすると許せない。倫理違反だ。しかし、沖縄では私が発言したと思っている人は多い。(日本部長更迭に対し)個人的(名誉)だけでなく、日米安保や対沖縄政策もおかしいと思わせることになると(ルース)大使に説明したが、更迭された。今でも(更迭は)間違っていたと思う。

 【普天間移設】
 県外移設すれば海兵隊は訓練ができなくなる。(訓練不足で)戦場に派遣された兵士が亡くなりかねない。地元沖縄の政治のために米政府が若い兵士を犠牲にするつもりはない。(日本政府は辺野古移設を)実行すると知事に言うことだ。沖縄県民のためには移設する方がいい。大規模な負担軽減になる。この機会を失ったら県民にとって非常に残念なことになる。はっきりと知事が言わないと計画全てが崩壊する危険が迫っている。数週間のうちにはっきりしないと、グアム移転の予算は期待できなくなる。

 【日米首脳会談】
 (野田佳彦首相から普天間問題で)説明があることを期待していると思う。戦略的な面からすると普天間基地が今のままでも別に問題はない。米国だけでなく日本にとっても、能力を維持する面からはそうだ。安保政策を決めるのは政府だ。知事の判断に基地問題全ての責任を任せるのは不公平だ。そういう大きな問題を地元の知事に任せるのは良くない。国の問題だ。野田首相ができるだけはっきりタイミング、日程、いつ決断すると説明すべきだ。あまり時間がない。

 【米議会】
 (グアム移転費の削減は)米議会の予算が苦しいと言うより、普天間移設計画が進展していないからこうなった。日本では別の計画を交渉するという声もあるが、米国は受け入れない。年末までに決断できなければ、米議会を説得できない。

 【与那国島寄港】
 与那国島の祖納港に寄港した際、港の水深は誰も分からなかった。地図もあったが非常に古かった。寄港しないと分からない。寄港したら情報が入る。(与那国島は)台湾海峡に危機があれば重要な場所。南西諸島に対し中国の脅威があり、重要な場所だ。(2011/09/18-22:28時事)


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決断できない日本 (文春新書) ケビン・メア (新書 - 2011/8/18)$東京リーシングと土地活用戦記



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5つ星のうち 5.0 メアさん有難う, 2011/9/4
By onntakesan - レビューをすべて見る
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読み進むうちにメアさんにたいする誤解が解けていく。フランクな語り口で、日本の良いこと悪いことをずけずけ書いているが、却ってそれが、彼の率直な人柄と日本を思う熱い気持ちの表れだと思えてくる。アメリカの南部の昔ながらの勇ましい勇敢なアメリカ人気質と正義感をたっぷりと持ったメアさんが再び日米の架け橋になって欲しい。こういう人を日本は大切にすべきだ。


58 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 知日派外交官の生々しい回想, 2011/8/20
By yunusu2011 - レビューをすべて見る
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メア氏は、共同通信が報道した「沖縄はゆすりの名人」という発言で、日本全体を敵にまわし、アメリカ国務省内でも孤立し、自ら辞職した。この本は、この共同通信の報道に対し、名誉をかけて否定するとともに、アメリカ国務省の中でも珍しい日本に通じた外交官が、国務省内の日本の扱いについて、内実を明らかにしてくれている。
共同通信をはじめとする日本の報道については、アルファブロガーのファイナルベント氏などが疑問を呈していたが、報道のの正当性については、かなり疑問がありそうだ。
また、この報道により、孤立した際、メア氏が仕事を通じて信頼関係をつくってきたと考えてきた日本の外交官が、1人しか連絡してこなくなったというくだりには、少し残念なものを感じた。また、日本の財政当局が、村社会の内向きの論理で、対外的にひんしゅくをかっていることがわかる。
特に印象的だったのは、アメリカのキャリアの外交官が、小沢一郎をまったく評価しなくなっているということを述べているくだりだ。我々は、小沢氏の対外的評価を間違って認識しているようだ。
メア氏は、日本人の伴侶を得ているし、非常に日本の民衆を信頼している一方、指導層については、とても否定的だが、これは、最近の日本政府の原発対応を経験して、心ある日本人においても共通の認識となっていると思う。
適切な分量で、コンパクトに、知日派の米国外交官の本音を読める貴重な本だ。ぜひ、一読をお勧めしたい。

"ゆすりの名人発言"報道に反論

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アメリカと日本, 2011/9/4
By maya - レビューをすべて見る
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メア氏がアメリカ人であるということを差し引いても、日米同盟の重要性を多方面―原発事故、沖縄基地問題、尖閣問題など―から非常にわかりやすく説明してくれるガイドブックのような本です。
原発処理問題での民主党政権の拙劣さは今更言うまでもないことですが、日本が技術大国としての自分を過信しているのでは、という指摘は耳に痛かった。
しかし書かれている彼の提言をそのまま受け入れれば、アメリカの企業に有利なように利用された、と右からも左からも批判されたでしょう。
それにしても最重要であった初期段階ではアメリカからの支援をことごとく蹴っていたのに、手が付けられなくなってから一気に依存してきたという、政府の幼稚で身勝手な対応は恥ずかしくてうつむきたくなります。
日本側のさまざまな心理的屈折もからんで、日米があらゆる意味で非常に複雑な関係であることをダイジェストに勉強できました。
アメリカが経済戦略で日本をいいように操っていることを考えれば、無邪気にトモダチと言い切る気にはなれないけれど、この本を読めば、それもこれも含めてお互いに持ちつ持たれつの関係であることには間違いない。
安全保障上の同盟関係と、経済戦争上の相手国という複雑なこの両国のパワーバランスを取るという理想の実現には、どれほどの手腕を持った政治家が必要なのか、考えさせられます。
文章の運びがスピーディで、言葉も平易、若い人にも読みやすいので、ぜひ一読してほしいと思います。


5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本人を奥さんにした親日家のアメリカ人が語る沖縄の真実, 2011/9/4
By 塩津計 - レビューをすべて見る
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ケビン・メア氏は1981年米国務省入省。慶應大学卒の日本人の才媛と大学在学中に知り合い結婚。日本滞在期間は実に19年!に及び、これは米国務省の外交官の中で最長記録である。これだけ日本を良く知った「日本の友人」を、まるで恩を仇で返すようなサヨクの暴挙が、もしメア氏が言う通り事実だとすれば、私は断じて猿田と石山の卑劣なやり口を許すことが出来ない。

ケビン・メアは元国務省日本部長。彼は共同通信が今年の3月6日付で配信した「米国務省高官が暴言」という報道でバッシングの対象になり、長らく彼が勤務した米国務省を解雇されることになった。しかし、本書で彼は勇気を奮い、この共同通信の報道は完全な誤報であること。誤報と言うよりは捏造であること。しかも、この記事を書いた共同通信の編集委員は反米運動・反米軍基地運動を展開するサヨク弁護士猿田佐世と言うオンナと極めて「密接・親密」な関係にあり、一連の報道の背景には、すべてこの女サヨク弁護士が仕組んだプロットがあったというから驚きだ。このオンナ弁護士はかねてより土井たか子などとつるんで反基地運動や九条を守ろうとする護憲運動をやってきたサヨクの闘士で、彼女が中心になってアメリカで反基地運動を展開する学生らを募り、一連の捏造ニュースを仕組み、これをサヨクシンパの共同通信の石山経由世界中に配信し、日本びいき、日本ファンのベテラン外交官を陥れたのだとしたら、これは明白なテロであり、断固糾弾されねばならないものと思う。共同通信は通信社という社会的立場を逸脱し、マスコミと言う第四の権力を乱用して沖縄に巣食う反米反日運動家の宣伝を行ったのだとしたらそれはマスコミとしての自殺に等しい行為である。共同通信は直ちに内部調査委員会を立ち上げ、本件に関する事実関係を自ら調査し、もし石山の行為がケビン・メア氏がいうように本当のでっち上げだったということが判明したら、社としてその事実を米国政府並びに米国国務省に報告し、ケビン・メア氏の名誉回復に向けてあらゆることをすべきであろう。

メア氏はじしんでも言っている通り、万事直球で勝負するアメリカ人らしいアメリカ人である。例えば、沖縄の普天間基地問題でも問題の核心をストレートに突いている。普天間基地は、今や世界で最も危険な米軍基地などと呼ばれているが、普天間に限らず日本にある米軍基地を危険なものにしてしまったのは宜野湾市など日本の地方自治体じしんである。横田の米空軍基地にしても、厚木の米海軍基地にしても、宜野湾市の普天間米海兵隊基地にしても、もともとは辺鄙な田園の真ん中にあり、周辺に人家はほとんどなかった。それを時の経過と共に、勝手に基地周辺に開発許可を出して、ゴーツクな地元地主に巨額の開発駅をもたらす一方、基地周辺を人家だらけにして、文字通り「アメリカ軍ならびに日本政府をゆするネタ」にしたのは日本の各地方自治体である。日本は、もっと米軍基地周辺の人家を強制的に立ち退かせ、基地周辺を森や公園、ゴルフ場にすべきなのだ。

それにだ。「沖縄はゆすりの名人」というのは、実は少しでも沖縄の基地問題を知っている人間ならば「その通り!」「よくぞ、本当のことを言った」と膝を打ちたくなるような話なのである。例えば普天間基地の辺野古への移設問題だ。これがもう20年近く全く進展しないのはゴーツクな沖縄の土建屋軍団が四の五の言っては作業を遅らせ、基地の移転を前進させないでいるせいである。これには仲井真沖縄県知事や、その下にある沖縄県警まで絡んでいると言うから、もう性質が悪いを通り越した犯罪である。例えばフクシマの原発事故で久々にその名を聞いたメガフロート。新日本製鉄が製造した簡易洋上空母のような巨大構造物を沖縄の沖合に浮かべれば、たちどころに全ての問題が解決する。沖縄本島から遠いところにメガフロートを浮かべれば騒音も墜落事故の危険性も激減する。ところが沖縄のゴーツクどもは、このメガフロートに大反対する。要するに儲かるのは新日鉄だけで沖縄地元の土建屋にカネが全く落ちないと言うのがその反対の理由なのだ。私たちをゆすり、不当に補助金をせしめ、何もせずに掴みカネを懐に入れてのうのうと暮らそうとしているわけだ。こんなフシダラナ、こんな強欲を許していいものだろうか。私たちはもっと真剣に日本の安全保障に向き合う必要がある。必要とあれば沖縄の土地を首相の一言で大規模に接収し、公示地価で計算した保障費用以外びた一文払わずに土地を国家が接収できるようにすべきだと思う。悪辣で獰猛なチャイナが尖閣のみなならず与那国、石垣、沖縄本島など南西諸島全体をその軍事力で戦略し日本から奪取しようと言う野心を剥き出しにしつつある今、もうこれ以上、ゴーツクどもの強欲を無制限に許す余裕は日本にはない。本書を読んで、この思いを強くした。


45 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 背景にアメリカの国益があるとしても, 2011/8/21
By 金吾庄左ェ門 (兵庫県宝塚市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー) (トップ100レビュアー)
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 共同通信と左翼活動弁護士の陰謀により、ゆすりの名人発言をデッチ上げられて、職を追われた著者ですが、東日本大震災でトモダチ作戦の主要メンバーとして復帰してくれていました。石持て追った日本人を支援してくれた事に感謝しなければなりません。著者も、奥さんが日本人で、日本にも20年近く住んでおり、祇園山笠にも参加するような大の日本通です。
 その一方で、誰も責任を取りたくないから決断しない。だから何も決められない。と日本に対して厳しい指摘をしています。沖縄の基地問題にしても、結局現地では補助金の問題であり、誰も日米安保どころか日本の安全すら考えていないのです。最終的にはどうにかなるという妄想が日本を支配していると書かれても文句は言えないくらいです。
 最後に、憲法9条改正は困難であるとしながらも、ある自衛官(多分、佐藤正久参議院議員)のイラクでの発言をサムライの心が息づいていると評価したうえで、日本の政治家が変わることを求めています。背景にアメリカの国益があるとしても、日本の為にも力を注いでくれているのです。

33 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 共同通信の今後の対応が楽しみ, 2011/8/23
By へのぴんた (宮城県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)
レビュー対象商品: 決断できない日本 (文春新書) (新書)
知日派で長期に渡って日本に関わってきた人がオフレコとはいえ斯様な発言をするものかと報道当時は率直に思っていましたが、内容を読めばなるほどこれは共同通信が今後どういう対応をするのか非常に興味があります。
私は内陸住まいですが震災現地の者としてトモダチ作戦における自衛隊及び米軍の活動にはただただ頭が下がるばかりです。
あの時ほど日の丸を掲げたジープに搭乗する隊員の人達がカッコいいと思えたことはありませんでした。
話がそれましたが、内容に関しては日米に造詣の深い人物から見た日本の問題点や有事の際の米軍が取るべき行動を筆者の経験から明確に語っています。
なるほどと思える意見から特に前述後者に関してはやはり本当のところどうなんだろうという疑問がどうしても残りますが、理は適っていると思います。
関与した歴代総理についてのコメントや現政権である民主党の政治家達についても至極当然な内容から意外と思われるコメントもあったりして感心させられます。
小沢氏に関してはまさに的を射たコメントでその通りとしかいいようがない。ちなみに小沢氏に敵対する政治家ってやはり仙石氏なのでしょうか・・彼についてのコメントも欲しかったですね。
兎にも角にも今後の筆者の共同通信に対するアクションには目が離せません、諸々の大マスゴミは今のところ完全無視の状況ですが、いつまでも無視するわけにはいかないでしょう、その時のマスゴミの対応も見ものですね。
もっとも最近の国内メディアを見ていると報道機関としての役割を果たしているのかどうか疑問に思えて仕方がないばかりですが。
ルースベネディクトという学者は日本は恥の文化であるとする説を著書である菊と刀で繰り広げました
詳細な内容はさておき、その説自体はあながち間違いではないと常々思います、しかしながら近年の日本人にはその恥の意識が欠如した人達が増えているように思えて仕方がありません、かといって罪の文化になってきているわけでもない、ことなかれ主義や恥や罪の意識が欠如している人達が蔓延ってしまうことのないよう、強いリーダーシップを持つ人間の下で、この災厄を契機・教訓にそれこそ「美しい国、日本」を再生してほしいものです。

23 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 元国務省日本部長が見る日本の問題点, 2011/8/22
By dejima2001 - レビューをすべて見る
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 本書は国務省の元日本部長によって書かれた日米同盟の現実である。
そしてメア氏が部長を辞任する原因となった共同通信の記事への反論も、
本書を出す重要な動機であったようだ。

 件の共同通信・石山永一郎記者によって書かれた記事の問題については、
共同側からの反論を待ちたいところだが、本書に書かれている通りなら、
これは通信社としてあるまじき行為である。
すくなくとも裏を取らずに記事にするなど、およそジャーナリズムとは
程遠い。

 興味深いのは、国務省の日本専門家が日米同盟をどう見ているのかが
よくわかる点である。
 よくある疑問に「アメリカは有事の際に本当に日本を守ってくれるのか」
というものがあるが、著者はそのために同盟しているのだから当たり前だという。
むしろ、なぜそんなに心配するのかを疑問視する。


 同盟はただ日本のためにあるのではなく、それが米国の国益につながるからであり、
日米の国益は不可分のものだという。
 だから中国による尖閣諸島での漁船体当たりの事件でも、国務長官が尖閣諸島に
日米安全保障条約が適用されると表明したし、
東日本大震災の折には、米政府内では支援をするかどうかという議論は存在せず、
最初からどのような支援をするかという話であったという。


 最後の章で日本の首相・政権に対する評価が出てくるが、これも興味深い。
自民政権下の海部俊樹を高く評価しているのは意外だったが、
民主政権に対するそれは辛いもので、特に鳩山由紀夫については、
言葉を選んではいるものの、最低の評価であることが明白である。

 ついでと言っては何だが、
小沢一郎への評価は実に的確で、さすがは日本専門家だと思った。

そして、著者による日本への評価は、このタイトルに尽きるというのが結論であろう。

10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 反省させられました。, 2011/8/31
By okinawanohito - レビューをすべて見る
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反省を含めレビューします。
書物はamazonで購入するのが常ですが、図書券の消費を目的にたまたま地元の本屋で見かけ購入しました。
「沖縄はゆすりの名人」との見出しで書かれた当時の地元紙(沖縄)読んだときには本当に愕然としました。著者が沖縄総領事としての在任中には地元の経済会等の行事やパーティーに欠かさず出席していた好印象を抱いていただけに(直接会話したことはなく、あくまで印象)余計にショックは大きく、連日の報道内容が発言場所やメモを作成したとされる学生のインタビュー等に及ぶに至っては報道の正確性について何の疑問も抱かないようになっていました。領事館に勤める一友人から報道内容についての正確性に問題ありとの指摘があったにもかかわらず、それを言い訳程度に捕らえ受け流してしまっていたことを反省させられました。
しかし、本書を読んでいく内に日本滞在が長く沖縄に詳しい前総領事が「ゴーヤー」についてのくだりにあるようなことわからないはずはないと同調させられ、そのほかの報道内容に関する具体的な反論内容を読んでいると当時の報道内容の正確性、中立性に問題があることを確信するようになりました。国務省を早期退職してまで反論したことは立派です。
また、政治家と官僚の現状を同盟国の外交官として率直に憂う内容が具体的に記されており、是非とも政治家や官僚の皆様にとっては一読に値する内容となっています。


15 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読みやすくてわかりやすい、読みごたえのある1冊, 2011/8/26
By M "アメリ" - レビューをすべて見る
(VINEメンバー) (トップ10レビュアー)
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著者は例の「沖縄は○○○の名人」発言が問題になって、3月10日に国務省日本部長を解任、翌3月11日に国務省退任、共同通信への反論会見を開く予定だった人。だが、奇しくも東日本大震災が起こり「トモダチ作戦」のために、国務省タスクフォース(特別任務班)のコーディネーターに起用された。
あの発言問題が報道で流れた時に、私はすっかりそれを鵜呑みにしてしまった一人だったが、本書を読んで報道の信ぴょう性をまず一度は疑ってみることの重要性を深く感じ入った。

第1章「トモダチ作戦の舞台裏」として、興味深く読んだのは3月11日の深夜に駐日米国大使館に寄せられた東電からの問い合わせの件。「東電が真水を求めた」事情を察して、著者が戦慄をおぼえたというくだりが書かれている。官邸に情報がなかった事、東電の隠ぺい体質にも触れていた。また、米政府が自衛隊の海水投下作戦をどう捉えていたか、80キロ圏退避勧告の真相、無駄に終わった米側の支援リストの事など、著者の立ち場でなければ書けない部分だと思う。
第2章は「沖縄は○○○の名人」報道問題について書かれており、共同通信社に対しての抗議と批判。
第3章は著者の生い立ちから現在までと各米大使にまつわる話と北朝鮮の拉致問題に対する著者の理論。
第4章~6章は、日米同盟の必要性、沖縄の基地問題、中国に対する警戒、日米同盟の内幕など。
第7章では、在日期間19年に及び、日本人を妻に持つ「日本通」の著者が平易な言葉を用いて、日本の政治レベルの低さと問題点
を突いている。
本来ぶつかり合う価値や意見を調整して最終的な決断を下すのが政治であるはずなのに、ハナからぶつからずに責任も取らないで自己保身に走る、多くの日本の政治家・官僚達を批判。
特に小沢氏の他、歴代首相などの政治家に関わる記述や批評だが、自民党の歴代首相に対しての批判は少なく、ヨイショしていて、民主党の政治家を批判している点が興味深い。
日本を知りつくし、良い所も悪い所も理解して愛しているからこそ、いい意味での「日本人らしさ」「サムライ魂」を失った現在の日本の指導者に対しての苦言の書ともいえそう。

19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 真実はそうだったのか・・・。, 2011/8/26
By zenji54 - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)
レビュー対象商品: 決断できない日本 (文春新書) (新書)
メア氏の沖縄に関する発言の一報を新聞紙上で(ネットだったか)見たとき、迷走する沖縄問題と民主党鳩山政権の反米的対応にとうとうアメリカ側がしびれを切らし本音をつい口走ってしまったなと思いました。これでますます沖縄の反米感情は高まり民主党政権では収拾できるはずもなく、これは泥沼になるなと思ったものです。メア氏といえばきっての日本通であり親日的な方でもあると知りましたが、そんな方がこういう発言をするのだから、よほどアメリカ側もいら立ちハラに据えかねているのだろうと、日本側の友愛の海とかいうバカバカしい空想論と決断できない不誠実が誰の目にも明らかだっただけに、本当に暗澹たる気持ちになりました。

アメリカ側の反応は早く、メア日本部長を更迭しメア氏個人の失言として事態の収拾をはかろうとしたようです。しかし、この本にはあの時点ではまったく報道されていない一連のいきさつが書かれており「あぁそうだったのか。」と思うことしばしです。
日本側の反基地闘争の運動家に嵌められたというのは薄汚い連中のいつものやり口として十分あり得ることです。共同通信(社)はメア氏の指摘に、我々一般人が納得できるように説明すべきです。でなければメア氏の言い分が真実だと思います。

メア氏が更迭された直後、あの地震と津波が東北地方を襲い、原発の事故も誘発されました。メア氏はすぐに呼び戻され米国による被災者の救援活動の調整役として活躍されました。日本人として感謝に堪えません。
アメリカの行政マンの現実主義に徹した考え方を日本の政治家・官僚は学ぶべきです。空想的平和論や観念的思考で外交を取り仕切っていると国を失うことになることを肝に銘ずべきです。

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1300年以上の・・

侵略されていない・・文化と品格ある国家を・・・

どじょう内閣だなんて・・・笑わせる・・