2010年06月09日
菅内閣の試金石・歳出入ギャップ9兆円
Posted by: 田巻一彦 ロイター
菅直人首相の人気が高い。共同通信が9日夕に発表した世論調査では、支持率が61.5%と5月末の鳩山由紀夫内閣の19.1%から大幅上昇した。民主党の支持率も今月5日の調査の36.1%から43.8%に上がった。
政治とカネの問題で、国民の批判が強かった鳩山由紀夫前首相と小沢一郎・前民主党幹事長の2人が辞任し、民主党が中心になった政権のイメージが好転したと多くの国内メディアは報じている。
中でも、政権を事実上、掌握していたとみられていた小沢氏が、権力の中心から離れたことで「予想以上のイメージ刷新効果があったと世論調査の結果が示している」(邦銀関係者)との受け止め方が広がっているようだ。
だが、鳩山政権時代に経験したことは、掲げた政策が“現実のカベ”にさえぎられて実現できないという「政治的な敗北」の連続だった。普天間基地問題が、その最たるケースとして大きく内外メディアに取り上げられてきたが、経済面では歳入不足問題を解決できなかったことだった。
民主党が2009年の衆院選で作成した政権公約(マニフェスト)では、無駄を排して9兆円の財源を生み出すとしていた。しかし、事業仕分けなどでかき集めたのは約2兆円。7兆円のギャップが生じてしまった。
この見込み違いの最大の要因は、特別会計に大胆に切り込むとしてきたのに対し、ほとんど手つかずだったことにある。特別会計の構造に詳しい民間の専門家の中には、特別会計の仕組みを大胆に改変すれば、約10兆円の財源が毎年、確保できることになると指摘する声もある。
しかし、これを実現するには、法律に裏付けられた制度を廃止するか改正する必要がある。膨大な手間と時間がかかりそうであり、何より官僚の協力が不可欠との声が多い。しかし、現在までの特別会計の膨張をリードしてきたのは「官僚であり、彼らがやすやすと制度の改廃に協力すると考えるのは、あまりに楽観的ではないか」(国内市場関係者)との声が少なくない。
4日の投稿で、脱官僚と菅首相の関係を指摘したが、コメントの中には脱官僚は意味がないとの指摘もあった。だが、特別会計に踏み込まずにその場しのぎの埋蔵金探しに終始しては、いずれ大幅な消費税の増税が待っているように思える。
2011年度予算の編成では、制度改革に踏み込まないなら約9兆円の歳出・歳入ギャップが生じそうだ。この難題をどうやってクリアするのか。菅内閣の命運がかかっているというのは、大げさだろうか。
菅首相:「奇兵隊内閣」…自ら命名
8日、記者会見に臨んだ菅首相は、自分たちを幕末の志士になぞらえ、新政権を「奇兵隊内閣」と名付けた。
首相は、「菅政権を象徴するキーワードは」との問いに「私自身は草の根で生まれた政治家」と答えた。山口県が発祥のセントラル硝子(本社・東京都)に勤務していた父を持つ首相は、世襲政治家が続いた歴代首相との違いを強調するように「普通のサラリーマンの息子」とも述べた。
さらに、長州藩士高杉晋作が結成した奇兵隊のエピソードを引用。武士だけでなく庶民も参加した点を挙げ「幅広い国民の中から出てきたわが党の国会議員が奇兵隊のような志で勇猛果敢に戦ってもらいたい」と話した。
また、04年の代表辞任後に始めた四国八十八カ所巡礼に触れ「53番札所まで来たお遍路も続けたいが、しばらくは後にして、日本のため全力を挙げたい」と述べた。
会見に出席した英インディペンデント紙のデイビッド・マックニール特派員は「『サラリーマンの息子』との発言が印象深かった。日本の首相は世襲が多く、どの外国人記者もこの発言は記事にするだろう」と語った。【毎日 竹内良和、福永方人】
2010年6月
菅内閣支持64%、「脱小沢」評価…読売調査
読売新聞社は、菅内閣が発足した8日夜から9日にかけて、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。
新内閣の支持率は64%で、発足直後の調査(1978年の大平内閣以降)としては5番目の高さとなった。不支持率は25%だった。夏の参院比例選で民主党や同党の候補者に投票すると答えた人は36%で、鳩山前首相の退陣表明を受けた前回調査(2~3日実施)から11ポイント上がり、自民党の13%(前回18%)を引き離した。参院選の結果、民主が参院でも過半数の議席を獲得する方がよいと思う人は49%で、同じ質問をした3月調査以降で初めて、「そうは思わない」40%を上回った。
民主は政党支持率も39%(同29%)に伸ばした。内閣支持率が19%まで落ち込んだ鳩山前内閣から菅内閣への「刷新効果」が鮮明になった。自民は過去最低の5月調査に並ぶ14%(同18%)に後退した。
菅首相(民主党代表)が、内閣と民主党役員の人事で、同党の小沢一郎前幹事長とは距離を置く議員を要職に起用したことを「評価する」との答えは76%に上り、民主支持層では81%に達した。首相が「脱小沢」の姿勢を示したことが、内閣や民主党への支持を回復させたと言えそうだ。内閣を支持する理由をみると、「非自民の政権だから」21%に続き、「閣僚の顔ぶれがよい」18%が2番目に多かった。
閣僚人事について具体的に聞くと、蓮舫行政刷新相の起用を「評価する」は71%だった。仙谷官房長官の起用は「評価する」55%、「評価しない」19%となった。また、民主党の枝野幹事長の就任は「評価する」64%が「評価しない」15%を大きく上回った。
ただ、小沢前幹事長が民主党内で引き続き強い影響力を持つと思う人は72%に上った。小沢前幹事長が、自らの資金管理団体をめぐる「政治とカネ」の問題について、国会で説明すべきだと思う人は83%を占めた。「小沢問題」への対応が、菅内閣と民主党に対する今後の評価を左右することになりそうだ。
菅首相が財政再建に積極的な姿勢を示していることを「評価する」との答えは71%だった。
参院選で投票先を決める時に最も重視する政策や争点は、「景気や雇用」33%、「年金など社会保障」27%、「消費税など税制改革」13%――などの順に多かった。
(2010年6月9日23時02分 読売新聞)
蓮舫行政刷新相 民主お得意の決めゼリフ「いかがでしょうか!」も板に付いてきた
2010/6/ 8 12:22
番組は菅新内閣の看板である行政刷新相に内定した蓮舫参院議員(42)に密着した。今夜(8日)、新内閣が発足するが、「(正式に)行政刷新相を要請されたら」と質問され、「お断りする理由がありません」とキッパリ。事業仕分けで力を発揮した自信のなせるワザか――。
「もうご懸念、ご疑念を抱かせません」
参院選応援のために訪れた大阪での街頭演説では、「政治とカネの問題でもう2度とみなさま方にご懸念、ご疑念を抱かせないクリーンな政治をすることをお約束させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか!」と呼びかけ拍手を求めた。
決めゼリフ「いかがでしょうか」で締めるのは民主党お得意のスタイルで、鳩山前総理も菅新総理もよく使う。
それはともかく、蓮舫も含めた「非小沢」登用が奏功したのか菅新総理は高支持率を得た。
MC加藤浩次は「まだ何もしてないんですよ。おかしいよね」と切り出してコメント陣に振る。渡邊美樹(ワタミ会長)が「皆さん、何が変わったと思っていらっしゃるんですかね」と返す。
テリー伊藤「小沢さんが嫌いだったんだろうね。それがなくなったから風通しがよくなったと思ってるんじゃないの」
渡邊「政治とカネの問題も何も解決していない。マニフェストの公約違反だって何も変わっていない。これからどうするか何も出ていない。もう少し国民の皆さん、考えてほしい」
奇兵隊内閣・・・・長州、高杉晋作??


