今、景気のいい所がどこか?って、実はとても簡単なことやねん。だって、上場企業は四半期(三ヵ月)ごとに決算を発表してるから。要するに、自分でYahoo!使って検索しとけ、ってことやね(笑)。ま、いじわるせずに答えるとするなら、今はやはり環境関連分野が景気ええのは明確やな。例えば、ハイブリッド車や電気自動車向けのリチウムイオン電池を作っている業界。これはめちゃめちゃ儲かってるし、ここからさらに需要が増えるやろうね。
リチウムイオン電池自体の生産だけでもいろんな企業が挙げられる。リチウムイオン電池の部材まで含めれば、もっと多くの企業が存在しとるで。具体的にどの会社かは、調べればすぐ分かる。また、自動車メーカーと電機メーカーが、合弁でリチウムイオン電池製造の会社を作ったりしとるから、電気自動車の登場が本格化すればぐんぐん伸びていくやろね。
いや、これぐらい景気動向が分かりやすい時はないで。基本的に自然発生的なことじゃないねん。こうした動きは元をただせばアメリカ大統領だったりするんや。例えば、クリントン大統領の時代に提言された「情報スーパーハイウェイ構想:1993年~」があったからこそ世界中にインターネットが普及し、多くのネット関連ビジネスが発展した。Yahoo!があるのもその延長線上と考えてもええ。その次のブッシュ大統領は資源関連の政策に力を入れたから資源の価格が上昇し、結果的に資源関連の企業が発展したんや。
で2008年、オバマ大統領になってグリーンニューディール政策や。これは分かりやすいやろ。そら環境関連分野が伸びるわ。今、目の前の話としてハイブリッド車が売れとる。いろんなメーカーが電気自動車の開発に躍起になっとる。そして、その電池はリチウムイオン電池へ替わっていくのが確実視されとるやんか。めちゃめちゃ分かりやすいわけや。でも、気づかなかった人たちはずっと気づかない。それは、「投資の発想」がないからや。僕ら投資家は目の前の出来事に対して、すぐさま「これは、どういう事になるんやろ」と投資の発想で頭をめぐらせてるからね。
まずは経済学の話からしよか。景気の循環サイクルにはいろんな周期があんねん。コンドラチェフ・サイクルなんていうのは約50年周期。ま、一生に1回ぐらいの長期サイクルや。その他にクズネッツ・サイクルやジュグラー・サイクルという準長期・中期のサイクルがある。そして、キチン・サイクルは40ヵ月周期、約3年や。ちなみに、これらの名称は外国の経済学者の名前やで。
で、上の表組みを見ればなんとなく想像つくかもしれんが、投資にはこんなもん分かってても何の意味もないで(笑)。僕の体感でいうと、敏感になっておくべき景気のサイクルはだいたい3ヵ月周期やね。投資をするという前提で見れば、3ヵ月以上の長い周期は後から考えて「あぁ、そういう景気サイクルやったんや」というぐらいのもんで大して役には立たへんと思うで。今は12月やけど、すでに9月のこと、3ヵ月前はずいぶん昔に感じる。そのぐらい目まぐるしく動いてるから、企業の決算発表も四半期ごとになってるわけや。そうなってることには意味があんねん。
そういう一面もあるわな。株式の話でいうと、理由が分からないまま株価が上がっていく銘柄があったりするんや。その時は、なぜ上がるか僕にもさっぱり分からへんわ。でも、必ず理由があって、それは後になってから分かってくること。「○○があったから株価が変動する」じゃなく、株価(マーケット)が動くんや。そう思っとかんとあかんで。
例えば、2009年夏の民主党が政権を取った衆議院選挙。当然、結果によって株価は動くと思うやろ。でも、実際は選挙の前に株価が上がったんや。で、選挙が終わってすぐ、民主党の圧勝という結果がでた後は、その反動で株価は下がった。つまり、「政権交代で株価は上がるだろう」と多くの投資家が考えたら、その選挙結果が出る前にマーケットは動くということ。そして、結果が出た時はもうすでに株価に織り込み済みや。まだ世の中の期待が高いときにすでにマーケットは、逆のネガティブ材料に反応し始めるんや。だから、今度は株価が下がりやすくなるんや。ええか、投資という観点で世の中を見るなら、常に先へ先へ思いをめぐらせとかなあかんちゅうことや。
素朴なギモン(3)
景気の移り変わりを、
事前に予測するには
どうしたら
いいんですか?
まず大切なのは「天・底」のイメージを持つことやと思うで。ボ~っとしてたらあかん。常に「今は景気のピークじゃないのか?」「今は景気の底じゃないか?」といったイメージを意識しておくこと。ちょっと過去のバブル景気の変遷について見てみよか。
月刊チャージャー12月号
●平成バブル/38,915円(’89/12)→14,309円(’92/8) ●ITバブル/20,833円(’00/4)→7,607円(’03/4) ●クレジットバブル/18,261円(’07/7)→7,054円
上のチャートを見ると、’80年代後半の平成バブルも、’00年代初頭のITバブルも、そして今回のクレジットバブルも、日経平均株価はどれもピークから62~63%ぐらい下げたところでいったん底を打っとんのや。これを偶然と思うならそれでもええが、僕は偶然やとは思わへんね。実際、2009年3月中旬に僕は「そろそろ株は買いへ転換すべし」と示唆してたんやから。要するに、バブル景気は崩壊したとしても6割ぐらい下がったところで止まる傾向にあるらしいということ。こういうことを意識してるだけで、投資のスタンスが全く変わるやろ?
今、世の中にはアゲインストな事が多い。あちこちで逆風が吹きまくっとる。これは誰でも分かるわな。でも、ここにきて「石の上にも3年」的な考え方で堪え忍ぶのは、あかんと思うで。だって、自分が今いてる会社・業界がこの逆風に耐えられるかどうかぐらい、みんな分かるでしょ? これまでやってきたビジネスを手のひら返すぐらい変えていかんと先がないわけ。せやのに、そのまま耐えるだけやったら、下手したら息絶えてしまう可能性があるんよ。今、自分の何を変えれば損をしないか、何をすれば得をするかをよ~く考えて行動せなあかんと思うで。
天海源一郎(てんかい げんいちろう)
投資ジャーナリスト・個人投資家
個人投資家が儲けるための投資の啓蒙をライフワークとする。ラジオNIKKEIを経て2004年に独立、メルマガも好評。
■天海源一郎オフィシャルWeb
■主な著作 『eワラント完全マスター』(扶桑社) 『ゴールド・ラッシュ』(幻冬舎) 『Mr.ストップ高が明かす 株で「本当に儲けられる人」の条件』(実業之日本社)
月刊チャージャー12月号
不景気の時でも、景気のいい所は必ずある
不景気の時でも、景気のいい所は必ずある!!??

先日、西安の町並みをNHKのBSテレビで、見ました。
ハイビジョンで、ゴミもおちていなく、とっても、きれいで裕福そうな町でした。
車も、高級外車が多い。電柱も、ない。
いろいろなものが、参考になるよねーーー

