多くの投資家が、引けあと日経平均の終値を見てホッ!!?? | 東京リーシングと土地活用戦記

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コマツ、日立建機株がキラリ。今日の宝島探検日記=北浜流一郎

3月3日  サーチナ

 今日は多くの投資家が、引けあと日経平均の終値を見てホッと安堵感を味わったのではないでしょうか。こんな時には、「まあ、今日は大して下らないと思っていたよ」とか「昨日結構下げたからな。今日は買い戻しが入って当然だものな」などと会話しがちですが、それは内心ではないでしょう。昨日の米国市場の下落ぶりを見ると、東京市場も最低でも150円幅、実際にはそれで止まらず200円幅以上の下落があるだろう。こんな予想を立てていた人がほとんどだったはずです。

 実は私もそんな予想でいました。今日は3月3日。雛祭りなのに、吹雪相場になるだろうと。ところが寄りつきが7177・79円。一斉に売りが出る形にはならず、意外に強張ったスタートになりました。そして終値は7229・72円。途中7088・47円の安値があったため、マスコミ的にはバブル崩壊後の最安値を更新した、ということになりましたが、これは終値でのこと。ザラ場の安値は昨年10月28日につけた6994・90円。そこまでは下げずにすみました。

 市場関係者たちの今日の最大関心は、日経平均が7000円の大台で止まるか、それを割り込んだ場合、10月安値の6994・90円の前で止まるか。この点にありました。結果的にはどちらも割り込まずにすんだことになり、今日のところは1番底を割り込まなかったことになります。ただマスコミはマイナス点に目を向けがちなので、「終値でバブル崩壊後の最安値を更新」ということになるでしょう。この方がセンセーショナルでインパクトも強いですし。

 ではなぜ7000円台を割り込み、新安値とならなかったのか。考えられるのは、与謝野財務相の談話です。与謝野大臣は株式市場の下落に関し、「看過できない」と発言しました。確かにその通りです。看過出来ることではありません。こんな時には大抵の政治家は「状況を見守りたい」と言うものです。そしてほとんど何もしません。自然体といえば聞こえはよいのですが、要するに関わりたくないのです。

 しかし与謝野発言は踏み込んだものになっています。どうすると具体策までは明らかにしていませんが、よほど勘が悪くない限り株式市場のこれ以上の下落を防ぐべく、公的資金による買いなどを示唆していることがわかります。それに安心した買いが入り、下落が止まったといえます。

 個別に見ると、もっと細かい支援材料がありました。コマツ <6301> や日立建機 <6305> 株の上昇です。この厳しい状況の中で両銘柄とも反発しました。材料は、中国で5日から全国人民代表大会の開催が予定されていることです。追加景気対策が打ち出されるだろうとの期待感が高まり、強い動きになりました。

 一部にはこんな動きが見られたものの、基本的には軟調展開であり、危機去らずというのが正直なところです。それに東京市場が2番底をつけたのかどうかも、まだはっきりしません。この点楽観は出来ないものの、トヨタ自動車 <7203> 株がわずか10円安であり、動きの重いソニー <6758> 株が74円高、さらには太陽誘電 <6976> 株も31円高して終わったのは明日につながる光明に見えました。

 今日の宝島は強烈な低気圧に見舞われたものの、すべてが輝きを失ったわけではなかった。こうなりました。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)


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北浜 流一郎
きたはま りゅういちろう
プロフィール
慶応義塾大学商学部中退。ジャーナリスト、コピーライターから、作家、株式評論家となる。 自身が主催するウェブサイト「株リッチ放送局」やブログなど、インターネットでの情報発信も活発に行っている。


 ほんと・・・心配だものねー


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