麻生内閣支持率11%、不支持8割超す
2009/02/24
産経新聞社は21、22の両日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同世論調査を実施した。麻生太郎内閣の支持率は今年1月の前回調査から6・8ポイント下落し、11・4%で、不支持も8・8ポイント増の80・2%で政権発足後、初めて8割を超えた。政党支持率でも民主党が自民党を上回っており、昨年末から続く「麻生不信」は止められなかった。
低迷する支持率は、2001(平成13)年2月に森喜朗首相の内閣支持率が6・9%と落ち、その後退陣した際に次ぐ低い水準だ。
また、退陣表明直後の福田康夫内閣(2008年9月)の11・5%と同水準となった。
麻生政権の評価では「首相の人柄を評価する」は23・8%で前回から5・6ポイント下落。「指導力」は7・0%で初めて1割を割り、指導力を「評価しない」は87・5%に達した。景気対策、外交政策、公務員制度改革は、いずれも10%台の評価で、経済、外交でも評価を落としている。
定額給付金を含む08年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決には反対61・5%、賛成34・3%で反対が過半数を占めた。ただ、小泉純一郎元首相(67)の再議決棄権は「理解できる」46・2%、「理解できない」46・6%と拮抗した。
中川昭一財務大臣並びに金融担当大臣が辞任し、与謝野馨経済財政担当大臣が、一人で経済関連3閣僚を兼任することになった。
僕は、3つも大臣を背負うという前代未聞の閣僚となった与謝野さんを「サンデープロジェクト」に呼んで、徹底的に彼の本音を追及した。
マイナス12.7パーセントの衝撃
去年(2008年)の12月、そして1月19日の閣議で、政府は2009年度の国内総生産(GDP)の伸び率は、物価変動を除いた実質で0パーセント程度を見込むという経済見通しを述べた。成長率0パーセントというのは、上がりもしなければ下がりもしないということだ。
1月19日にそう閣議でうたい上げたにもかかわらず、2月16日の発表では、去年10月から12月までのGDPの伸び率は、年率に換算して12.7%のマイナスとなった。非常に急激に落下した。
政府の見通しがずいぶん違っていたわけだが、これは政府が甘かったというより財務省の責任だ。1月19日の段階では、財務省がわざわざ0パーセントという甘い数字をつけていたのだ。
なぜこんなことが起きるのか、僕は財務省の官僚に聞いた。
すると財務省の官僚は、「見通しが暗くなると、色々な対策をしなければならない。そういう対策を色々細かく打ち出すと、それに対して野党、マスコミが細かく反論して、非常に面倒なことになる。だからできるかぎり甘い数字を出す。それが官僚というものだ」と話していた。
それに対して僕は「どうせ後でバレるのだから、バレたときに大変なことになるだけではないか」と言ったが、官僚からは「それはそのとき考えればよい。とにかくその時に一番手間隙かからない面倒くさくない数字を出すのが官僚だ」という解説を受けた。
政府はこういった官僚の体質を知っていたのかもしれないが、国民は驚きでひっくり返ってしまう。
麻生総理の支持率は最初から“想定外”
アメリカのオバマ大統領は景気回復のために、「真水」と呼ばれる財政支出を70数兆円出すという。中国も内需拡大のために50数兆円出すといっている。
麻生さんが9月に首相に就任して5カ月ほど経過した。
もともと麻生さんという人は、何度も繰り返すように、解散するために総理になった。
前の福田さんが、ジェントルマンだがけんかが嫌いで闘志がなく、選挙が嫌いな人物であった。その中で支持率がどんどん落ちていき、選挙のできる度胸のある人はいないか、ということで麻生さんになった。
ところが、麻生さんになっていきなり、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、一日で777ドルの下げ幅を記録した。
これは大変だということで、「解散の前に景気をなんとかしなければならない」と言って、麻生さんは解散をやめ、景気回復に全力を投入することにした。
麻生さんは、総理になって最初の支持率は50パーセントを上回ると思っていた。
ところが実際には、朝日新聞48.0%、読売新聞49.5%、日経新聞53%と、いずれも福田内閣発足時(2007年9月)の支持率を下回るものであり、麻生さんの予想より低かった。
このまま解散したのでは自民党は負ける、政権は民主党に移ってしまうということで、麻生さんと麻生さんのスタッフは、不況に対して効果のある手を打って支持率を回復して、選挙を、と考えたのだろう。
国民から見ると「何もしていない総理」
ところが、麻生内閣はあまりにも力がなく、皆ばらばらだった。
そのために、9月に総理大臣に就任して、「景気回復に全力を投入する」といいながら、第2次補正予算が未だにあがっていない。9月から5カ月たってまだあがっていないということは、つまり何にもしていないということだ。
麻生さんは、同時に09年度の本予算にも手をつけた。しかし当然ながら両方ともあがっていない。
国民から見ると、麻生さんは何にもしていないことになる。
さらに麻生さんは自ら支持率を落とすようなヘマばかり見せる。実は郵政民営化に賛成ではなかったとか、中川さんが酔っ払った記者会見するとか、いろいろと失態が目立つ。
その上に、GDPの伸び率が年率換算するとマイナス12.7%という数字が出てきた。
「0」と言われていたものがマイナス12.7%。これは大変だということで、予算をあげたあと、これに対するさらに補正予算が必要ということになってきた。
今、塩崎恭久さんや、元マッキンゼーの茂木敏充さんなど何人かの自民党議員が、「補正予算は30兆必要だ」と打ち出している。
麻生さんが打ち出しているのは、第1次、第2次の補正予算と本予算とを入れて、真水は12兆円しかない。これではとても追いつかない。アメリカ、中国に比べて少なすぎる。
そこで、塩崎さんたちは30兆という数字を打ち出している。
覚悟を決めている与謝野大臣
そのことを、僕は番組で与謝野さんにぶつけた。
与謝野さんは、「確かにこのマイナス12.7というのは、国民がこぞって頭の体操をしなければならない」と言った。みんなが真剣に考えなければならないということを、彼はこのように言っているわけだ。
そして、「おそらく、20兆かあるいは25兆か、具体的な数字はここでは言えないが、そのような相当大幅な補正予算が必要だろう」と与謝野さんは話した。
僕はさらに「補正予算を追加するのはいいが、どうもこれはわかりにくい。いっそ消費税を全部ゼロにしたらどうか。今、消費税は5パーセント。これを金額にすると14兆円。14兆円を全部ゼロにしたらどうか。今消費がやたらに冷えている。景気が悪いということは、消費が冷えているのだから、消費税をゼロにして、プラス成長になったら元に戻すということをやったらどうか」ということを与謝野さんに尋ねた。
この質問に関しては、突然言ったら悪いと思い、放送前日の土曜日に与謝野さんに聞いていたのだが、そのとき与謝野さんは「それは一生懸命勉強してみる。計算してみる」と答えた。おそらく財務省に相談してみたのだと思う。
財務省にしてみたら消費税がゼロなんて大反対だ。
そして、日曜日の番組では「それに関してはあまり成果がないという結果が出ているが、もう一回勉強して田原先生にお答えしたいと思う」と与謝野さんは話していた。おそらく財務省がこういうことを言ったのだと思う。
この番組の中で、「3つも大臣を兼任して体が持ちますか?」と僕が尋ねると、与謝野さんは「死んでもいいんです」と答えた。
このような迫力のあるやりとりだった。
「不支持率80パーセント」
もはや自民党に関心がない?
この日の「サンデープロジェクト」では、与謝野さんの出演の後に「日本人の拠(よ)って立つところは何か」というテーマも放送した。これは僕が今、旬だと思っているテーマだ。
今まで日本は長い間、アメリカを手本にしてきた。もっといえばアメリカの子分でやってきた。
ところがアメリカが、軍事超大国とは思えないようなまずい、へたくそなことをやって、イラク戦争に失敗した。
同時に、冷戦が終わってソ連や中国の共産主義が崩壊した後、アメリカの資本主義が独走してきたが、なんとアメリカの経済が大破綻した。
どうもアメリカを手本にしてはやっていけないという気持ちが日本人の中に出てきた。
では、日本は何に拠って立てばよいのか—。僕はこれは今の日本の大テーマだと思う。
22日放送の「サンデープロジェクト」は、番組の1000回記念ということもあって、与謝野さんと、この「日本の拠って立つところ」の両方をやった。
僕は、2つ目のテーマについては、視聴率はあまり伸びないと思っていたが、与謝野さんに関しては、今一番の大問題であり、実際に緊迫した内容となったので、視聴率もくると思っていた。
ところが実際は逆だった。「日本の拠って立つところ」の視聴率もあまりこなかったが、与謝野さんはもっとこなかった。
これに僕は非常に驚いた。驚くと同時に、国民はもう自民党に全く関心を示していないのだということがよくわかった。
支持率がどんどん10パーセントに近づき、10パーセントを切った調査も出てきた。特に、日経新聞の「不支持率80パーセント」というのが決定的だったと思う。
感じるのは「とにかく自民党は辞めてくれ」の気持ち
皆、自民党に関心を失ってしまった。自民党が何か一生懸命やろうとしていても「もうあんたは辞めなさい。早く終わってよ。次の政権に移してよ。次の政権が期待できるかどうかはともかくとして、とにかく自民党は辞めてくれよ」という国民の気持ちを、僕は強烈に感じた。
与謝野さんの真剣な体を張ったやりとりに対して視聴率がこない。
22日放送の与謝野さん出演時の視聴率は、「サンデープロジェクト」の平均視聴率の半分しかなかった。
与謝野さんがどうするか、麻生さんがどうするか、あるいは中川秀直さんがどうするか、古賀誠さんどうするか。こういうことに対して国民は何にも興味も、期待も持っていない。
パフォーマンスができそうな人のほうが、国民受けがよいのかもしれないが、今の自民党の中にパフォーマンスができて、国民のためになる政治ができる人はいない。
石原伸晃さんという名前も出てくるが、石原さんは自分が責任を取らなくてはならなくなるようなことは言わない。責任のあることを、責任を取って言えるのは与謝野さんだけだ。
今、自民党で誰かといったら与謝野さんしかいない。一番注目されているはずなのに視聴率はこない。
新聞記事などには名前は登場しているものの、国民は彼が何を考えているのかを聞きたくないのだ。国民の多くが自民党を見限ったのだなということを感じた。
こういうところまできてしまったんだな、という思いが強い。
民主党は本当に政権維持ができるのか?
では、一体民主党の何に期待しているのか。
自民党の支持率が下がっても、民主党の支持率も上がらないという状態が続いてきたが、ここにきて民主党の支持率が上がってきている。
しかし、何に期待をしているのかというと、ここがまだよく分からない。
第一、民主党が政権を取ったら一体何をするのか。
僕は、今まで自民党と民主党の違いは何かということよりも、自民党の問題は何かということを指摘してきた。
しかし、もうこれをやる時代は終わったと思う。自民党の問題点など指摘しても、誰も関心を持っていない。民主党とはどういう政党なのか、民主党は本当に政権維持ができる政党なのかどうか、というところに関心がある。
僕は最近、「民主党が政権を維持できる政党なのかどうか」ということについて取材を始めている。
例えば、勉強会で、民主党のある幹部たちに「民主党が政権を取るのは100パーセントだが、小沢さんが総理になる確率は何パーセントくらいか」と聞いた。
小沢さんは総理大臣になるのは嫌いで、舞台の裏側で働くのが好きな人だ。
民主党の幹部は「70パーセントくらい」と言っていた。
民主党の中でも特に、反・小沢の人たちが「どうしても小沢さんを総理大臣にする」と言っているようだ。というのは、小沢さんを総理大臣にしないと怖いからだという。
「小沢さんではない人が総理大臣になったら、小沢さんは必ず足を引っ張る。何をするかわからない。だから小沢さんを総理大臣にする」ということだ。
小沢さんも総理になればキレる?
また、ある民主党の幹部に、「先日、麻生さんが民主党の筒井信隆議員に3日間突っ込まれて、ついにキレて、『自分は郵政民営化に賛成ではなかった』と言ってしまったが、こういうときに小沢さんだとどうなるだろう」と聞いてみた。
自民党は今、与党としてはだらしがないが、野党としては色々なネタを持っていると思う。小沢さんのスキャンダルも持っているかもしれない。もし野党・自民党が予算委員会で小沢さんを徹底的にいじめたら小沢さんはどのくらいもつか、民主党の幹部に聞いてみたのだ。
するとその幹部は「3時間くらいかな」と言っていた。
民主党が政権を取ることはもうすでに決まっている。では一体、民主党は政権を取ってどのような政治をやっていくのか。
小沢さんは、クリントン米国務長官との対談は30分だったのに対し、王家瑞中国共産党対外連絡部長との対談は75分と、すでに親中アピールの姿勢が見られる。
2009年2月26日 日経BPNET 田原総一朗の政財界「ここだけの話
田原総一朗(たはら・そういちろう)

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。最新刊に「ズバリ!先読み 日本経済」(アスコム)がある。
支持率なんて、ちゃんとしたこと言って、やっていれば、
上がるとおもうけどねーー?? さもしいなんてねーー・・・・
田原さんは、早大文学部から、岩波映画製作所への、
入社試験の時、試験中に、昼飯の時間になり、友人になった2人で、会社に昼食を談判し、
面接・・それが?? きっかけで2人とも入社したという、
ラーメン事件が有名・・・・・・・・!!??
うそのような、ほんとの話です・・・
道路族 古賀選対委員長
道路族って、なに?? 道路利権の象徴 ???
