アサヒビールが中国市場に猛攻かける、青島ビールに20%出資- 09/02/02 東洋経済
アサヒビールは09年3月中をメドに、中国ビール業界2位の青島ビールに出資する。ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ社(ABI)が保有する青島ビール株19.9%を、6億6650万ドル(約600億円)で取得する。
今回の出資実現には、世界的な金融危機が背景にある。ABIは、インベブ社(ベルギー)が、「バドワイザー」ブランドを持つアンハイザー・ブッシュ社(米)を2008年に買収して設立された。その際の買収金額は520億ドル(約5兆円)。金融危機の影響を受けて金融機関から借入金の返済を迫られたABI社は、急な資金調達が必要となり、青島株売却を決意したとみられる。
青島ビールはシェア13%で中国市場2位。アサヒは1997年に青島ビールとの合弁会社を立ち上げ、02年には日本で青島ビールの独占販売権を獲得するなど、もともと深い関係があった。そのため、アサヒに白羽の矢が立つのは当然。円高も追い風となり、アサヒにとっては絶好の機会となった。
07年の中国のビール消費量は、年間3812万キロリットルで世界最大の消費量を誇り、毎年2ケタ成長を続けている。欧米勢の競争が激しく、ほとんどの大手ビールメーカーには欧米系の資本が入っている。一方、日本勢は出遅れている。キリンは大連大雪ビールや杭州千鳥湖ビールに出資。サントリーは上海市場で高いシェアを持つ。だが、中国市場全体に占める日本勢のシェアは約5%程度と極小規模。
中国では1~2元の低価格ビールが市場構成費の7~8割を占め、欧米勢が激しい価格競争を繰り広げている。日本勢は、赤字必至の価格競争に参入するわけにもいかず、頭を悩ませている。現地でスーパードライは、市場構成比わずか5%の高価格帯に分類される。同商品を含めたアサヒブランドの販売量は87万箱(08年度)。日本でスーパードライが年間1億2530万箱も販売していることを考えると、苦戦ぶりは明らかだ。
今回の出資を足掛かりに、アサヒは中国市場に攻勢をかける。青島ビールの生産拠点と営業網を活用し、スーパードライを生産・販売する。中国の関連会社との原料共同調達等も検討中で、10年度をメドに中国ビール事業の黒字化を目指す。
アサヒは本業のビール以外でも、中国市場に力を入れている。そのうちの一つが農業だ。山東省に農場を持ち、イチゴなどの農産物を生産している。08年には酪農も始め、高品質を訴求した飲用牛乳の販売を開始した。また、飲料を展開する庚師傳(カンシーフ)飲品は、茶系飲料、飲用水でシェア首位を誇る。ほかにも、子会社の和光堂を通じて、育児用粉乳やベビーフードも展開している。あらゆる方面から「朝日」ブランドを仕掛け、本業のビール事業だけに固執しない戦略で、ライバルを引き離す構えだ。
(佐藤 未来)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2007.12 1,464,071 86,955 90,217 44,797
連本2008.12予 1,465,000 97,000 99,000 49,500
連本2009.12予 1,501,000 98,000 99,000 49,500
連中2008.06 666,149 30,726 34,127 18,883
連中2009.06予 686,000 32,000 35,500 19,500
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1株益¥ 1株配¥
連本2007.12 94.9 19
連本2008.12予 106.5 19-20
連本2009.12予 106.5 19-20
連中2008.06 40.2 9.5
連中2009.06予 41.9 9.5-10
のどか湧いた・・ビール飲みたくなった・・・!!
