2008.12.19 産経ニュース
どこへ行く、橋下府政
橋下徹大阪府知事
「府庁舎の移転は、必ず大阪のベイエリアに大きな発展をもたらすと考えます」。今月11日、大阪府議会本会議で、庁舎の移転について改めて決意を表明した知事の橋下徹(39)に対し、議場にはしらけたムードが漂っていた。
知事の意向は、老朽化した建物を耐震補強などで使うのではなく、大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、大阪市住之江区)を安値で買い取り、全面移転するというもの。すでに市との交渉にも入っているが、移転には地方自治法で府議会の3分の2の賛成が必要になる。
「誰が好きこのんであんな場所に行きますかいな」「都心部から離れすぎで、緊急時の司令塔に向いていない」。そうした声は自民、公明の議会与党からも強くあがっている。根底にあるのは、現在の庁舎の場所が「大阪城の隣」であり、「豊臣秀吉の時代から大阪の政治の中心地」というこだわりだ。
橋下は記者会見などで「改革の一番の障害はノスタルジー」と指摘。さらに、「庁舎を変えることで職員の意識の変化をうながし、街の中心を(海側の)西へ移したい」と大阪の都市構造そのものを変えることにまで言及している。

昨年暮れ、自公の後押しで橋下が知事選出馬を表明してから1年。WTCの問題だけでなく、知事と与党の間には微妙な温度差も生まれている。「議会軽視」「言葉が軽い」。そうした批判は「タレント知事」としてある程度予想されたことだとしても、「意外に近寄りづらい」と話す議員が多いことは気にかかる。
自民党の長老府議は「意見すれば知事の“抵抗勢力”とレッテルを張られそうな怖さがある。ものが言いにくくなった」。若手府議も「小泉純一郎元首相の郵政改革の時はこんな感じだったのかとも思う」。
むろん、背景には橋下の高い支持率とメディアでの発言力がある。いずれの議員も匿名なのは、まだ「橋下批判」を声高に言う雰囲気がないからだ。公明府議も「私学助成のカットなど、本来なら言いたいことはたくさんあったが、支持組織の創価学会からも知事に批判的な声はほとんどなかった」と話す。
もっとも、橋下も彼らには相当気を使っているようで、府議らの支持者の集まりにはできるだけ出席し、「今の僕があるのは〇〇先生のおかげ」「〇〇先生は僕のお父さんのような存在」とリップサービスを繰り返すらしい。その“軽さ”を「かわいく」思う議員もいれば「いけ好かない」と思う議員もいる。橋下府政は、そんな感情的なバランスの上でかろうじて成り立っている。
そもそも橋下はなぜ知事の道を選んだのか。出馬当時の会見では「政治への関心は5年ほど前から」と話したが、所属事務所「タイタン」の社長、太田光代(44)によれば、橋下のもとにはそのころから複数の出馬の打診が中央政界からあったらしい。ただ、橋下は「興味がない」と、太田に窓口役を丸投げしていたという。
「変わったのは知事選の1年ほど前からでしょうか。自ら話を聞きに行くようになっていた」
太田の証言から推測すれば、橋下は昨夏の参院選の時点で、すでに政界進出を考えており、実際にメディアに名前が出た昨秋の大阪市長選では具体的な意思を固めていたとみられる。
ではなぜ、中央ではなく、大阪の首長なのか。自身も述べているように「地元への愛着」があったことは確かだろうが、国政の場合、大臣にでもならない限り決して自分の政策を実現することなどできない。ましてや「1年生議員」「タレント議員」など数合わせにすぎないことすらある。
「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ」。かつて自著でそう語り、新人弁護士時代ですら「人の下で働きたくない」と話していた彼が選ぶ道は最初から一つだったのかもしれない。
「ほら、ここから大阪城よく見えるでしょ」。知事室を表敬訪問する人に必ず愛想よくそう声をかける橋下。それでもなお庁舎を移転し、「新しい城」にこだわる彼は、このまま「平成の太閤さん」のような人気を博していくのか、それとも急進的な改革で身を滅ぼす織田信長として終わるのか。
(敬称略)

安い買い物?高くつく買い物?
橋下・大阪府知事が、大阪市の第三セクタービルへの府庁移転を検討
橋下知事が、大阪市の第三セクタービルへの府庁移転を検討
大阪府の橋下知事が、府庁本館の建て替え問題の対策として、府庁機能を大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(大阪WTC)に移すことを検討していることが分かりました。
府庁の大阪WTC移転案は、新庁舎建設や耐震補強を含めた選択肢の一つとして浮上したもの。
大阪府庁舎は全国の庁舎の中でも最も古い建物です。財政再建に取り組む中、大阪府は、現府庁舎の耐震補強か新庁舎の建設の選択を迫られています。橋下知事の大阪WTCへの府庁移転案は、より費用を抑えた形での問題解決を探るのが狙いとみられます。
一方、大阪市の第三セクター・大阪WTCは空室が目立ち、経営危機に陥っています。そのため大阪市は、民間への売却を含めた大阪WTCの抜本処理を検討している状態。
今回の案は市の判断に大きく影響するため、橋下知事は週明けにも平松・大阪市長とこの問題で会談し、具体的な協議をしたいとしています。橋下知事は取材に対し、「庁舎整備問題は、議会での議論や平松市長との話し合いが必要で、移転案はあくまで選択肢の一つ」と答えています。
■府庁舎・WTC、関空・大阪国際・神戸空港の位置関係

大阪府庁の耐震補強費は180億円、新庁舎建設なら649億円
大阪市中央区にある大阪府庁本館は、1926年築造。老朽化が問題化している上、06年1月に震度6強以上で崩壊する恐れがあることが判明しています。府は昨年5月、耐震補強で引き続き使用する方針を発表。耐震補強以外の案も含めた全体構想の策定を、今夏をめどにまとめることを目指していました。
大阪府によると、本館の耐震改修は、改修工事77億円を含め、今後30年間で180億円程度かかるといいます。中長期的に、府は新庁舎建設も想定していますが、新庁舎の建設費は508億~649億円と見込まれ、現庁舎の土地売却益を活用しても、巨額の財政負担が発生すると試算されています。
このため、橋下知事が、行政部門の知事部局などの大阪WTC移転を検討。賃料は、市などと交渉して低額に抑え、本館に隣接する府公館など庁舎周辺の土地を売却して捻出する考えだとみられます。
入居率低迷にあえぐ大阪WTC 大阪市は売却も検討中
大阪WTCは、95年に完成した55階建ての超高層テナントビル。しかし、その立地は大阪湾に突き出した大阪市住之江区。中心街から離れた交通の利便性の悪さからオフィス需要が伸び悩み、04年には金融機関が137億円の債権を放棄し、市が残債を損失補償する内容で特定調停が成立しています。
現在は、大阪市役所にあった行政部門のうち港湾局・水道局・建設局や第三セクター、関連会社などを多数移転し入居させている状態で「大阪市役所第二庁舎」と揶揄されることもあります。それでも今年9月には入居率が77%に下がる見通しで、2次破綻が懸念されています。
大阪WTCは、府にとって安い買い物?高くつく買い物?
1人暮らしをするようになって17年になりますが、これまで都道府県庁舎に行った機会は、個人的には修学旅行で東京都庁に行った一度きり。住民登録は市役所、健康保険も市役所、水道は市の水道局、電気・ガスは民間、パスポート申請も市内の出張所・・・と考えていくと、都道府県庁に行く機会は実に限られているように思えます。
「地方自治法」では、都道府県の役割を第2条で次のように定めています。
第2項「普通地方公共団体は、地域における事務及びその他の事務で法律又はこれに基づく政令により処理することとされるものを処理する。」
・・・
第5項「都道府県は、市町村を包括する広域の地方公共団体として、第二項の事務で、広域にわたるもの、市町村に関する連絡調整に関するもの及びその規模又は性質において一般の市町村が処理することが適当でないと認められるものを処理するものとする。」
第6項「都道府県及び市町村は、その事務を処理するに当つては、相互に競合しないようにしなければならない。」
・・・
実際、都道府県庁に行く機会は「何らかの事業を始めようとする時」などに絞られてきます。多くの情報が電子化してやり取りできることも考えると、大阪府にとって、評価額・160億円と言われている「大阪WTC」は安い買い物になるかもしれません。
スクナビコナさんhttp://ameblo.jp/sukunabikona28/
スクナビコナさんの説明は、関東のわたしにも、
とってもよくわかります。大阪市も、大阪府とおなじく財政がきびしい・・
こんなビルを所有してるなんてね・・誰も買わないね・・
大阪府も、現在の新庁舎、建設費は508億~649億円庁舎を新築をしないで、
新庁舎の収得費160億円ぐらいで移転できれば、一石二鳥かもしれませんね・・・
産経ニュースの(敬称略)さんは、年下の橋下さんが、きらいなのかね???
最近の大手マスコミを、簡単に信用しない人が多くなったのもうなづけますね・・・
あと、人口883万人の大阪府知事を、(敬称略)で呼ぶなんて・・
品位もそーとー落ちてきているかもね・・
