重湯をすすっては吐き出す・・・



そんな事を続けてる親父は、自分の状態が良くなってないと落ち込んでます・・・



でも生死をさまよった時から考えると、想像できないくらい元気です・・・



一口、二口ならば食べれるんです。
歩行器を使えば休みながら100㍍程は歩けるんです・・・
はっきりとした口調で会話ができるんです・・・



親父・・・



食べづらいのは気になるよな。
思いっきり食べたいよな。


でもな。
ゆっくり、少しずつ、でも吐かずに・・・
食べるのが、今は大事なんやぞ。

元気になってるぞ。

もうすぐ帰れるぞ。

一緒に家でゆっくり過ごそうや・・・
歩行器の力を借りてですが・・・

親父ひとりで、20歩歩きました・・・





食べる事はまだできてませんが・・・

その他の事は前向きにやってくれるようになったみたいです・・・





トイレに一人で行けるようになれば、一時帰宅が許されるようで・・・





家でゆっくりさせてやりたいです・・・





親父・・・
早く家に帰ろうや!
俺ももうすぐ帰るから・・・
治らない事はわかってます。

少しでも食べれるようになれば体力が回復する事はわかってます。

親父がしんどい事、痛い事、嫌な事・・・をやりたがらない事はわかってます。

親父が治りたい、少しでも回復したい・・・と思ってる事はわかってます。



ならば・・・



どうしたら・・・



一度無くしかけた命を大事に、なんとか親父を癌と立ち向かわせる。

一度無くしかけた命やから、もう好きなようにさせてやる。

せっかくもらった命やから、親父が嫌がろうが頑張ってもらう。





答えはわかりません。



何が親父の為なのか・・・
親父の望みは・・・



わかりません。
迷います・・・。