昨日の朝は最近では珍しくすっきりと目覚め、気候の良さも重なり気分良く出勤した。

ところが昼休みに仮眠をとり起きると、身体が重く気分も落ちていた。

そこからは見る見るうちにイライラ感が増幅し、意欲が低下した。
同僚Gはそんな私を「イライラちゃん」あるいは「イライラモンスター」と表現し牽制した。

ここ数日の睡眠の質の悪さや疲れとこの日のエピソードから、気分障害の基準が満たされることは疑いようがなく、その事実がさらに私を落ち込ませた。

こうなると人間関係が本当に煩わしく、ここではないどこかへと旅立ちたくなるのが常だ。


ふと、顔のほてりに気づく。無意識に冷たいもの(e.g.金属、ペットボトル)を額に当てている。

私の頭に気分障害とは別の疾患が浮かぶ。

すぐに体温計を手にし、自身の左脇に挟む。数秒で私の体温がデジタルの画面に表示された。

熱がある。
そういえば、前日R-1が「声が変~、風邪じゃん?」等と騒いでいた。


臨床心理士は風邪を引くと第一に精神疾患を疑うことが実証された。


風邪だとわかると瞬時に気分が晴れたことから、冷えピタを額に張り服薬をすることでGと楽しく会話をすることが可能となった。
数分前には、彼とも二度と笑って話すことはあるまいと考えていたのだから、本当に人生とはわからぬものである。