先日、お客様のシフト(変速)ワイヤー交換を2台連続でしました。
2台共、「リアの変速の調子が悪い」とのことでお持ち込みになられました。
触らせていただくと、レバーのインデックスが大きくズレていました。
1台は昨年、もう1台は今年の4月にそれぞれ販売させていただいたロードバイクです。
どちらもお近くにお住いのお客様なので、
4~500km走行後に実施させてていただいている初回点検は持ってこられています。
その後、1000km以上は走られているので「シフトワイヤーの初期伸び」は考えにくいです。
走行距離をお伺いすると、
お二人ともに「7~8000km」と言われたので、
レバーフードをめくると、
やっぱり。
シマノのシフトワイヤーは「7~8000km」で切れることが多いです。
取り出すと、「ギリ」つながっている程度でした。
切れるのはブラケット内でワイヤーが曲がるこの箇所が一番多いです。
新しいシフトワイヤーを通す前に、
このパーツ(SLケーブルガイド)の摩耗具合もチェックします。
内面がザラザラしていると、
またすぐに切れる可能性がありますで必要であれば交換します。
尚、
初期点検以降、
走行距離が5000km未満でレバーフードをめくって「ワイヤーのほつれ」が見当たらない場合、
リアディレーラーの根元にある「ディレーラーハンガー」(リプレースエンド)が曲がっていて、
変速の調子が悪いことが多いです。
右側への「立ちごけ」等による転倒や、
リアディレーラーを何かに「もたれかかしたり」「ぶつけたりする」と、
「ディレーラーハンガー」は曲がります。
曲がっているかを見極める方法は、
矢印上下の隙間が同じに見えればOKです。
下側が狭まっていれば曲がっています。
あと、
チェーンがスプロケットのロー側から内側に外れたり、
外れれようとしている場合も曲がっています。
「ディレーラーハンガー修正」か「ディレーラーハンガー交換」をしましょう。
お客様に電話でこの説明を全てするのが中々難しいので書きました。