カンパホイールのハブ調整 | CozyBicycleのブログ

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兵庫県川西市のスポーツバイク専門店です。

CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)ホイールでしたら「ZONDAグレード以上、FULCRUM(フルクラム)でしたら「RACING 3」グレード以上に使われている「カップ&コーン式」ハブの調整方法です。


メーカー出荷時の状態では「オヤ?」と思われるほど回転の重いホイールが稀にあります。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 ガタのチェック

・ハブ軸を回転させて、「ガタの有無」と「回転の軽さ&重さ」をチェックします。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 固定ネジ

・問題があれば、ハブの横にある「玉あたり調整ナット」を固定しているボルトを2.5mmのアレンキーで緩めます。


「カップ&コーン式」のハブは「ガタが出る」ところが調整の開始地点なので、まずは「ガタが出るところ」までナットを緩めていきます。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 玉押しフリー

・「カンパニョ―ロ」と「フルクラム」のハブの「玉押し」は、「テーパー状」になっているので、ナットを緩めるだけでは「玉押し」がフリーにならないので、ある程度緩めたら、ゴムハンマーやプラスチックハンマーでハブ軸を軽く叩きます。これで「玉押し」がフリー状態になり、「ガタ」が出ます。


一旦「ガタ」を出した状態から緩めたナットを少しずつ締めていきます。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 玉当たり調整

・ナットが硬くて手だけで締めれない場合は、固定ボルトをモンキーレンチ等で挟み、5mmアーレンキーをハブ軸にさして、調整します。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 固定ネジ緩め

・固定ネジが緩んでいる状態


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 固定ネジ締め

・固定ネジが締まっている状態


先に説明したようにハブの玉押しが「テーパー状」である為、固定ボルトが緩んでいる状態では「玉あたりは浅く」、締まっている状態が「通常の玉当たり」になるので、必ず「締まっている状態」をある程度予想して調整を行います。


今までの工程を何回か繰り返し、「ガタが無く」「回転もスムーズ」な「最善の玉当たり」に調整して「完了」としたいところですがまだ駄目です。


「カップ&コーン式」は中にグリスがあるので以上の調整方法では一月程しないうちに「グリスが慣れる」と少しだけ「ガタ」がでます。


それを見越して「ほんの少しだけ、締め気味」にするのもアリですし、約1か月後ぐらいに「ガタが出てから」再調整をするというのが「完璧なセッティング」となります。



カンパニョーロ ホイール ハブ調整 フリー外し

・尚、リアハブの玉あたり調整(私の調整方法)はフリーボディーを一旦外してから行います。

フリーボディーは17mmの「逆ねじナット」を緩めれば外れます。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 リアのハブ軸

軸は長い方がガタの有無を発見&調整しやすいので簡単で短時間に行うためフリーボディーを外しています。


カンパニョーロ ホイール ハブ調整 ガタのチェック


完璧?に調整した「カンパニョーロ」や「フルクラム」のホイールは、自分でも「不安になるぐらい」良く回転するようになります。