カルトベアリングの注意点 | CozyBicycleのブログ

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兵庫県川西市のスポーツバイク専門店です。

昨日ご紹介した「CAMPAGNOLO」(カンパニョーロ)のノングリスのセラミック製ベアリング「CULT」ですが
通常のスチールベアリングから9倍軽くなる性能を維持するために使用上の注意点があります。

CAMPAGNOLO CULT BEARING カルトベアリング


CAMPAGNOLO HB-HY100 CULT BEARING KIT

「CULT BEARING」に交換・取り付けの場合には専用の工具を使います。


CYCLUS TOOLS HUB CUP EXTRACTOR OS

「CYCLE TOOLS」の「HUB CUP EXTRACTOR」でハブからベアリングカップを外し、


CYCLUS TOOLS HUB CUP PRESS

同じく「CYCLE TOOLS」の「HUB CUP PRESS」でCULTの「クロニテクトスチール製ボールレース」をハブに圧入します。


この辺はプロショップでやってもらうとして、


「CULT BEARING」にかかわらず「CANPAGNOLO」と「FULCRUM」のカップ&コーンタイプのハブは新品で乗ると必ず「ガタ」が少し出ます。


何年前かのシマノペダルほど大きくは出ませんが必ず「ガタ」が出ます。


ですから購入後1か月以内にはハブの「ガタ取り」を兼ねた「玉あたり調整」をする必要があります。

CAMPAGNOLO CULT BEARING maintenance 1

ハブ軸をつまみ回転させながら上下に左右にゆすりガタを見つけます。


CAMPAGNOLO CULT BEARING maintenance 2

ガタがあればハブサイドのロックボルトを緩めて玉あたり調整ナットを少しだけ締めてロックボルトを締めます。

これを何回か繰り返しガタがなくなりかつ回転がスムーズになるピンポイントを探し出します。

ロックボルトを緩めているときと、締めたときでは、「玉あたり」が若干変化します。


CAMPAGNOLO CULT BEARING maintenance

リア側はフリーを外して長いハブ軸をゆすって確認するのが手っ取り早いです。



もし、新品ホイールで気になる人や修理等で交換をしてスポークの「なじみだし」をする必要があれば


CAMPAGNOLO CULT BEARING maintenance wheel

床にハブ軸を押し付けての「なじみだし」は絶対にやらないようにしてください。

これをやると、硬い「CULT」のセラミックベアリングはボールレースを押して傷をつけるそうです。


CAMPAGNOLO CULT BEARING maintenance spork

「CULTベアリング」を使ったホイールの「なじみだし」は振れ取り台にホイールを乗せたまま手で「やさしく」スポークのなじみだしをしましょう。


私も2年ほど前まではこの件をカンパニョーロさんから教えてもらうまで知りませんでした。

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