GIOS(ジオス)のクロモリロードバイク「COMPACT PRO」を組立ていました。
この機種には「カンパニョーロ アテナ 11スピード」コンポが付いています。
いつものように一旦ばらしてから再度細かく丁寧に組立ておりましたら、変速調整の段階でアテナのリアディレラーのシフトダウンが少し「もたつく」のです。
これはリアディレラーのアウターワイヤーを付属のものから2cmだけ長くすれば「もたつき」がなくなり、スムーズにシフトアップ&ダウンできるようになりました。
リアディレラーのアウターワイヤーを伸ばすとワイヤーのテンションが減り、全体的にアッパープーリーの位置が上がるので、シフトダウン変速時の「もたつき」が改善されます。
その後、「フロントディレラー」と「リアディレラー」を一通り調整し終わり、クランクを回してチェックしていると本当に聞き逃しそうな小さな「カチッ」という音が定期的に鳴るのです。
「COMPACT PRO」はフレームのリア~センターが元々短いモデルですから、チェーンノイズがうるさいだけかな~とも思いましたが、カンパニョーロコンポをたくさん組んできた経験上、正常な「アテナ」とは何かが違う、何か気になるので、音鳴りの原因を探していたら、
チェーン結合用のコネクトピンがリアディレーラーのインナープレートに接触していました。
組立の早い段階で「エンド修正」は完璧に終わっているはずなのに......
完成車なので、メーカーでコネクトピンの打ちミスをしているのかとも考え、カンパニョーロの11スピードチェーン専用のチェーンカッター「UT-CN300」でチェックしたら、ピンが余計に出てきました。
修正後、隙間ができて、音鳴りはなくなり、チェーンノイズが減りとても静かになりました。
チェーンが全体的に接触していたんですね。