日曜、板橋CITYマラソンに出場しました。

今シーズン3度目の大会で、かつ、今シーズン最後の大会でもありました。

2年前に一度だけサブスリーを達成しただけなので、
以降の大会もサブスリーを目標に練習、大会出場をしてきましたが、
引っ越しもし、仕事も変わり、家族も増え、
以前のような練習が出来ず、
上手く自分のレベルを上げることが出来ずに2年間過ごしています。
そして、今もまだ解が見えていません。
思えばマラソンを始めてもう8年になるのですが、ここ4、5年の中で1番練習量が少なく、体重も重い状態での大会出場となりました。
この4ヶ月で一回に走った最長の距離は12km。
月間走行距離300km超え無し。
これはさすがに普通にフルマラソン走るのは大変かも。

馬鹿の一つ覚え「撃沈上等」で行くのも1つの手ではありますが、
なんか、それもマラソンに失礼かなと思い、
今の自分の身の丈にあったペースで、
今の自分のベストを出そうと思いました。

で、目標としては

・後半辛くなっても歩かず完走
・息が弾む手前までは追い込んで走り続ける。

この2つだけ。
自分でもフルマラソンをどれぐらいで走れるか想像できなかったのでタイム目標は立てませんでした。

無策なのもアレなので、
今回は会社の同僚のボディビルダーから教えてもらった秘密兵器を持って走ることにしました。

その名はヴィターゴ。
エナジードリンクなのですが、
粉末なので、
水のペットボトルに入れて溶かして置いて、
それを持って走ることにしました。
走りづらくはありましたが、
どれだけ効き目があるかも試してみたかったので。

そしてシューズはニューバランスのHANZO R
巷ではナイキの厚底シューズがブームですが、
価格の問題や相性が悪くてそっちはNG。
今の私の足にはこれが良いと思って。
これ正解。
先に言っちゃいますがHANZO Rは走りやすくて素晴らしいシューズでした。

今回のギアの準備はこれぐらい。

練習で自信を付けるタイプの私にはとても不安な当日でした。

さて、当日の朝は快調。
生理的なところは全く異常なし。
食事を和食を中心に食べ、栄養バッチリ。
天気は晴れて日差しがやや強いですが、気温は寒過ぎず、暑くなく、丁度良いです。
この大会の傾向としては風が強いことが多いのですが、
この日に至っては強風までは至らず、ほぼマイナスになりませんでした。
練習が十分ならは必ずや自己ベストが出せたであろうコンディションです。
(これで環境のせいで自己ベストが出せなかったという言い訳をする人はこれから先絶対記録更新なんて出来ないと思います。
それぐらいに恵まれた状態だったと思いました。)

スタート前のトイレは大行列でしたが、なんとか5分前に済ませることが出来て、
ギリギリスタート位置に着くことが出来ました。


[さてスタート〜10km]
私はBブロック。
Bブロックはギリギリサブスリーぐらいからサブ3.25あたりの走力の人と思われます。
スタート位置に着いたらすぐに号砲が鳴ってスタート。
この大会ははじめは大行列なので2キロぐらいは自分のペースで走れないです。
それも織り込み済み。
慌てず、出来るペースで走ります。
3,4,5キロと進んで行って身体もあったまり、自分のペースで。
そして、似たようなペースで引っ張ってくれる人を探しました。
今回はなかなか見当たらず、数キロごとに代わって行きました。

[10km〜20km]
これまでは快調に走っていましたが、
ここからは不安でいっぱい。
なにせこの数ヶ月ここら辺以降長い距離を走っていません。
自分にどんな体の異変が発生するのか予想がつきませんでした。
不安を余所に体的には多少足が疲労するものの、いつもと対して変わらない感覚で走りました。
14kmを過ぎて、全体の1/3を無事通過したことに少し安心しました。
しかし、ここから目標を作るのはなかなか大変です。
ハーフまでは後7km超。
20kmにしても後6km。
目標にするには少し長過ぎて。
前半の中だるみ、辛い時間帯でした。
また、やはり練習していない距離になってきたので精神的にも焦りが出てきました。

[20km〜30km]
20kmを超えると「半分まで後ちょっと」という前向きな気持ちになり、
ハーフの折り返しを過ぎるとカウントダウンに考え方が切り替わって気持ちが楽になりました。
が、25kmを超えたぐらいからまた少し焦りが出始めました。
結構走ったはずなのにまだ17km以上走らなければならない。
まだ足の体力は残ってるけれど、
何せここ最近こんなに長い距離を走っていないのでいつガクッと体力が落ちるかわからない。
しかも支えてくれていたエナジードリンクのヴィターゴは品切れ。
給水所で空ボトルをポイしました。
とにかくコツコツ30kmまで頑張ろうという気持ちだけで走りました。

[30km〜40km]
どうにかこうにか30km地点を無事通過。
有難いことにまだ足の体力も残っていてまだ頑張れそう。
いつもならここらで足が攣ってきてもおかしくないのですが、
無理なペースで走っていなかったからかその兆候も現れませんでした。
気持ちもここまでくるとだいぶ楽になって、
「後11km!」「後10km!」とか
わざと声を出してカウントダウンしながら自分を鼓舞しながら走りました。
残り10kmを切るとだいぶ安心します。
何かあってもとにかく完走は出来そうだ、という目処が立ちます。
色々工夫しながら走っていたつもりですが、
さすがフルマラソンは甘くないですね。
35km過ぎに恐れていた足の攣りが発生しました。
ペースダウンして騙し騙し動いていると、なんとか止まることなく復活出来ましたが、
最早いいペースで走れるのはここまで。
足も極端に重くなり肉体的な痛みと対決しながらの走りに切り替わってきました。
37kmを過ぎて2回目の大きな足の攣り。
歩こうか止まろうか心が折れかけましたが、
なんとか騙し騙しジョグしているうちに復活。
しかし、最早苦痛で悶絶。
あんまりカッコよく走ってないだろうなぁと思いつつ頭真っ白になりながら走りました。
残り4kmあたりからホントきつかった。

[40km〜ゴール]
後残り2kmになっても苦しさは増すばかり。
足を止めて歩こうとする誘惑と闘いながら走ってました。
それは残り1kmになっても変わりません。
走った人ならわかると思いますが、
この1kmがなんとも長く感じるのです。
ですが、鼓舞する力も出てきて、
脳味噌が激しく興奮物質を出しているのもわかり、心拍数ガンガン上がりまくりながらゴールラインを駆け抜けました。

ぁぁ終わった……

もう走らなくて良いんだという安堵と
「ありがとう」という感謝の気持ちしかないです。

これ、もう説明しようがない。
そう感じてしまうのだからどうしようもない。

最後、この大会名物のシャーベット(ボランティアの方曰く「ぱいなぽー」味)を頂いて、
後はインスタントのお味噌汁も頂いて帰りました。

こんな感じで今シーズン最後の大会を終えました。

ところでタイムは?

3時間16分台。

3時間15分切りは出来ませんでした。
残念と言えば残念ですが、この数字を目標にしていたわけではないので悔しさはあまりないです。

実は体の方のダメージは意外にも少なくて、
フルマラソン翌日も痛いながらにジョグが出来るぐらい。
どこも極端に痛い感じもないのです。
多分理由は3点あると思ってます。

①ニューバランスHANZO Rのシューズの良さ。
怪我をしないということを大前提にしているらしいのでそれがもろに出たのかなと。
軽くて走りやすいナチュラルなシューズでした。

②自分の痛気持ち良いぐらいの丁度良いスピードで走り続けたので
一カ所に力が入るような筋肉痛にならなかった。

③ヴィターゴの断続的な栄養補給が内臓のダメージを抑えた。

ただ、体がボロボロになるまで走っていないので、
ひょっとしたらもっと早く走れたんじゃないか、と後で思うこともなくはないです。
でも無理なペースで前半飛ばしていたら結局失速の程度が大きくなって、
結果、もっと遅くなっていたように思います。
トータル的に頭も使ってよく頑張ったかなと思いました。


[振り返り(KPT法で)]
(Keep)
シューズは抜群に良かったです。
いつもアディダスにしていましたが、これからはニューバランスに変えようかと。

(Problem)
ヴィターゴを飲むためにペットボトルを持って走りましたが、
これは楽しくないのでやめます。
たしかにヴィターゴで得たものは大きいですが、
走っていて邪魔で、
走ることの心地良さの半分を失いました。
栄養の補給方法は改善要。

(try)
会社からの距離、仕事、家庭を考えると一回の練習量を増やしたりすることは出来ないので
短時間に高負荷でかつ効果的なトレーニングをする必要があるなと思いました。
今実感して早くなるのは
・15kmのビルドアップ走。
・ガチユル走。
・インターミッテントトレーニング。
この3つを上手く練習メニューに取り入れていきたい、、、
出来れば1週間にこの3つをやり続けたいけど、
どうかな……
体力的に出来るか?

来シーズンに向けてまた考えたいと思います。