横山泰行
『のび太という生き方』
(アスコム,2014年)
ずーっとプリキュアに夢中だったウチの娘が、なぜかドラえもんのファンになりました。
何故でしょう…?(*^-^*);;;
今はすっかり「プリキュア<ドラえもん」。
プリキュアが好きな私としては、さみしい限りです。
しかも、実は私、それほどドラえもんが好きではないのです。
むしろキライ。
これはもう、子供の頃からずっとそうなのです。
ジャイアンもスネ夫も大キライだけど、のび太のことが本当にキライ!
見ているとイライラしてしまう…。
「ドラえもんはすべての子供の夢」なんて一括りにされると、すごく納得いかないものを感じます。
でも、この本はなかなかのベストセラーらしいですね。のび太のことが好きだという人が、それだけ多いということなのでしょう。
勉強もスポーツもダメで、取り柄がないのび太。でも、最終的にしずかちゃんを射止めるのび太。のび太はダメダメなのではなく、楽天的で心やさしい男の子なのだ!のび太みたいな人間が、本当の人生の勝ち組なのだ!…という、のび太大絶賛の本です。
そこに励まされちゃう人が、結構いるっていうことなのかな?
でも…
あえて、私の感想をはっきり言わせていただくと、
「実にくだらない」。
以上です。
だって、のび太がしずかちゃんを射止めた理由は、やさしさでも前向きさでも何でもない、「のび太が主人公だから」でしょう?
単なる作者のご都合主義ではないですか?
ふだんダメダメなのび太が、映画などの長編作品でたくましい勇士になるのも、もちろん「のび太が主人公だから」。それを、「のび太には秘めた力がある」などと大真面目に論じるなんて…。バカバカしいとしか言いようがありません。
すべて作者のご都合主義で成り立っているものを、「のび太が優しいから救われたんだ」「のび太があきらめなかったから成功したんだ」なんて…。のび太はダメなヤツだからこそのび太なのであって、こんなヒーローに仕立て上げられたら、のび太も困惑してしまうのではないでしょうか…ねぇ?
(*^-^*);;;
でも、この本に励まされたという人が結構いるんだよね…。
みんな、そんなにのび太が好きなの?!
それでいいの?!
ドラえもんの話は、現実にはありえないファンタジーとして成立すべきであって、それを生き方のモデルとしてしまったら、人としてオワリです。
「のび太みたいにゆるい生き方がいいんだ」「無理しない、自然体な生き方がベストなんだ」なんて、みんなが思うようになったら、確実にこの国は滅びるでしょう。
「ドラえもんはファンタジーだ」とわかっている大人が、逆説的にこの本を楽しむならば、それはいっこうに構いません。
かつて流行した「磯野家の謎」みたいなノリでね。それならO.K.でしょう。
でも、この本の筆者は「ドラえもん学」と称して大真面目にドラえもんを“研究“していて、小・中学生やその保護者が、「僕ものび太くんのように生きたいです」「ウチの子ものび太のように優しい子に育ってほしいです」などと、これまた大真面目に感想を寄せているのですよ…。
「いやいや、それは違うでしょう…」と、私は思うのですが。
(*^-^*);;;
ジャイアンの暴力とスネ夫の底意地の悪さも、何とかならないものでしょうか?
本当に不愉快!
どうして問題にならないんだろう?…と見るたびに思います。
私が子どもの頃、「ドリフターズ」が教育上よくないと問題になりましたが、ジャイアンとスネ夫のいじめの方が、よっぽどよくないと私は思います。
ま、そう思いつつ、子どもが求めるまま見せてしまっているのですが…。
(*^-^*);;;
「みーんな、ドラえもん大好き!」という風潮の中、勇気を出して本音を書いてみました。
共感してくださる方はいるかしら?

