前回の記事で「お金は使ってもこの世からはなくならない」と書きました。
お金をつかうと、自分の手元からはなくなります。
この世からなくなるのではなく、支払った相手のもとに移動するだけ。
受け取ったお金も、その人が何かの支払いに使えばその人の手元からなくなる。
また別の人のところに移動していく。
そうして、お金は人から人や企業へと渡されていく。
それが、経済です。
なので、私の手元からお金が減ることはよくありますが(笑)、
お金の総量は、変わらない。
ということはー
「日本全体のお金の総量は、変わらない」ということになります。
本当にそうでしょうか。
日本のお金が減るとしたらどんなときかを考えます。
だれかがかわらでお金を燃やしたら、お金は無くなります。
1千万円たんす預金してた家が水害で流されてしまったら、お金は無くなります。
でも、日本のお金の総量から考えたら無視できるくらいしか起きないでしょう。
あと考えられるのは、海外にお金を支払う、「輸入」をたくさんすること。
外国の投資家や機関が、円を大量に買って持ち出すこと。
輸入でも為替でも、円を海外に持ち出したら、その人は円をどうするでしょう?
円が使えるのは日本だけ。日本で使うしかないです。「いいお客さん」になります。
(外国勢力に、土地とか不動産とか企業を買われるのはちょっと注意しないといけないですが、それはまた別の問題です。)
「バブル崩壊以降、日本はどんどん貧乏になっている」と思ってる方もいますが、日本のお金は全く減ってません。
「貧乏」を「お金がないこと」と定義すれば、日本は貧乏になっていません。
お金はつかってもなくならない。
政府が変なお金の使い方をすると、「もったいない!」って思いますね。
でも、どんなに無駄遣いしても、日本は貧乏になれません。
なりようがない、のです。
いま、コロナ騒ぎで緊急事態宣言がだされ「月の収入がゼロになった」という方もたくさんいると思います。
それでも、日本全体のお金は一円も減らないのです。
この理屈、納得いただけると思います。
しかし、理屈でそうだとしても、
「バブル崩壊以降、日本はどんどん貧乏になっている」という実感は、あります。
そのうえコロナで、「収入がゼロ」とまでなってしまった。
これはどういうことか。
「日本全体のお金の総量は変わっていないけど、多くの人の手元からは減ってしまった」のです。
なぜそうなったのか。
私の手元のお金が減ったら、私はお金を節約します。私は消費を減らします。
大勢の方のお金が減ったら、大勢の人がお金を節約します。大勢の方が消費を減らします。
そうなれば企業は、モノやサービスが売れなくなり、売上が減少します。
モノやサービスが売れるように、価格を下げます。
価格が下がりますが、売上減少は止まりません。
企業は従業員さんに払う給与を減らします。
給与が減った従業員さんは、別の企業のお客さんでもあります。
なので、その企業の売り上げが減り、モノやサービスの価格が下がり、その企業の従業員さんの給与が減り・・・・・
という、連鎖が起きます。
その連鎖が一周して、延々とループする。
おわかりの通り、「デフレスパイラル」です。
日本は、20年間デフレスパイラルがつづいて、どんどん貧困化してしまいました。
商売、なかなかうまくいきません。
どんどん経営がきつくなる。
給料が上がらず、希望が見えない。
それは、経済がデフレだからです。
⇒次回、「デフレは自由経済市場の砂漠化」に続く。
