奥さんが14年間勤めた職場を辞めることになりまして。
その送別会で、1万円ぐらいで何か贈り物をしたいので何かありますか?と聞かれたのでこちらをリクエストしました。
KOIZUMI 【豆乳・おかゆも作れる】スープメーカー Vitalie(ビタリエ)レッド KSM-1010/R
ミキサーとしても使えるし、カボチャ等の野菜を入れてスイッチオンで簡単にホカホカのポタージュスープができる優れものなのですヽ(´∀`*)ノスゴイネ
ということで早速使ってみることにしましたよ。
カボチャを入れてスイッチオン!
あっという間にスープの完成です。
( ゚Д゚)ウマー ということで辛抱たまらん!とビールを飲んでしまったら、奥さんに「飲みたいだけちゃうんかい」とツッコまれましたよ(;´д`)ゞズボシ
さて話は変わって。
こぢちちの祖父は農家を営んでいたのですが、5年ほど前に他界したんですね。
それで残された農地をどうしようかという話になったのですが。
ご存じの方も多いかもしれませんが、普通に資産として相続すると、それはそれは高い税金を取られることになるのです。
それじゃあ農地のまま、誰かが農家を引き継ぐ場合はどうなるかというと。
この場合は税金の納税猶予制度というのがあって、とりあえず直近の税金は免除されるのですが。
この条件が結構厳しくて。
猶予というぐらいなので、当面は税金の先伸ばしなのです。
免除されるには農業相続人が死亡するか、あるいは農業を継続して20年続けることが義務づけられます。
しかも途中で農業が続けられなくなった場合は、過去に遡って未払い分の税金とその利子を支払う必要があるんですよ(( ;゚д゚)))ナンヤネンソレ
でも考えてもみてください。
普通のサラリーマンだって、今の仕事を死ぬまで続けることを宣言してください、って言われて何人の人が自信を持って答えられるのか。
しかも途中で辞めたらペナルティでお金まで取られるって。
こぢちちは自信を持って言えます。
無理無理(ヾノ・ω・`)イマスグニデモヤメタイ
しかも相続が発生するのは、相続人も結構な歳になってからですからね。
母の場合は4人兄弟で皆60を超えていたので、80歳まで農業を続けるとは誰も言えなかったのです。
それで農地の大部分は売却。母がその一部を相続して、その半分にこぢちちが家を建てさせてもらったんですね。
で、残りの半分の土地。
これは用途が決まっていなくて。でも母は畑にしたいと言っていました。
そんな折に母が脳梗塞で入院してしまって。
畑は中途半端に作物を植えた状態で放置されてしまったのです。
幸い母の病状はそこまで重度でなく、本人の努力やリハビリの甲斐あって、日常生活は問題なく行えるレベルまで回復した、そんな矢先。
農業委員会から1通のお手紙が。
内容を要約すると、要は貴方の畑は畑として体をなしていないので、農業計画書を提出してくださいと。
さもなくば農地の適用を取り下げますよという通知です。
また税金の話ヽ(`Д´)ノシュセンド
農地と、家が建っていない宅地とでは固定資産税が10倍ぐらい違うんですよ。
結局この制度を使って脱税したりする輩がいるから、国側も厳しくしてるんでしょうね。
ということでこぢちちは決心しました。
おれ、畑仕事やるよ!m9っ`・ω・´)タチアガルトキダ!
まぁずぶの素人なんで、母の手伝いなんですけどね。
ということで週末返上で作業に臨んできましたよ。
まずは完全に食べ頃を逸してしまった荒れ果てた野菜たちの処分から。
スコップで膝上ぐらいまでの1m四方の穴を掘りました。
これがね、すげー大変(´Д`)σ)Д`)ァゥァゥ
昔から、千葉で年一回行われている穴掘り大会に出たいと言っていたのですが、気持ちが折れました。°(°´Д`°)°。アマクミテタ
全身汗だくで穴を掘り終えたら枯れてしまった野菜たちを入れていきます。
食べてあげられなくてごめんね、と自然と手を合わせてから土をかけて埋めました。
この子たちが、また畑の養分になって、次世代に受け継がれていくのだと思うと、自然というのはよくできた仕組みだと本当に思います。
さて、母が借りてきた耕運機で一通り耕したのですが、どうも地表から15cmぐらい下からかなり硬い、粘土質の土になっているらしく、耕運機も上滑りして太刀打ちできずΣ(°д°lll)ガーン
仕方ない、この日のために仕上げてきたこの肉体(脂質異常症および高コレステロールのメタボ予備軍)を活用する時がきた!
ということでこいつの登場。鍬です。
こいつを振りかぶっては降り下ろす!
土を掘り起こしては砕いていく!
そう、気分はさながらバガボンド~農業編!
どんどん掘り起こしていきます。
疲れるけどだんだん楽しくなってきた!ヽ(*´∀`)ノビバタンジュンサギョウ
振りかぶる!
降り下ろす!
掘り起こす!
そう、気分はさながらヴィンランド・サーガ~奴隷編!
え、しつこいですか?どうもすみません(*°д°)、ペッ
そんなタイミングで大事件勃発。
鍬、壊れましたΣヽ(°Д°;)ノガボーン
土って硬いのね、、。あとはスコップでちまちま掘り起こしましたよ。
なんとか1日掛かりで一面耕し終えました。
この日はあと腐葉土や肥料を土に交ぜ混んで終了。
翌日。軽く雨が降っている中で作業開始。
まずは昨日耕した土を盛って畦を作っていきます。
鍬を用意して。
ピンと張ったガイドの糸に合わせて土を盛っていきます。
両端やるとだいぶ畑らしくなってきました(人´∀`)ウレシイ
ただこのままだと人が歩くスペースがないので、スコップで両端を広げて土を盛っていきましたよ。
片側を広げ終わったら。
もう一方も広げて完了。
次にこちらのレーキという熊手の大きい奴を使って。
盛った土の上をなだらかにして完成ですヾ( ゚∀゚)ノ゙ワチョイ
さて何を植えよう、と母に聞くとこれを渡されました。
じゃがいもです。これを等間隔に10cmぐらいの穴に埋めておしまい( ゚∀゚ )オオキクナレヨ
あとは隣にブルーベリーの苗木を植えてこの日の作業は完了しました。
改めて思ったのですが。
農家の人、まじリスペクトヽ(`Д´)ノホントスゲー
肉体労働はもちろんですが、土の養分や酸性アルカリ性など、理科や数学の知識も必要で、これを生業にされているのは本当にすごいと思いました。
だからこそ、前述のような制度はもっと考え直してくれてもいいんじゃないかと思うんですよね。
人間は食べたもので出来ている。その意味はとても大きい。
大切にされて然るべきだと思うのです。
流行りのスローフードやロハスな生活には1mmもあこがれないのですが。
普段色々な要因や様々な人の思惑が絡み合って、自分の仕事が誰に向かって行っているのか分かりにくい日常を送るこぢちちにとっては、土に向き合う作業は、目的と手段の距離がとても近くて、得難い良い経験だと感じましたよ。
人生に起こる全てのことに、意味なんて無い。
だけど人が生きる、その道筋にはすべからく意味がある。
ならば自分の手に届く範囲なら。
出来ることは楽しんでしまおう。
土で汚れた手を洗いながら、その汚れすら誇らしく感じたこぢちちなのでした。
ということで新シリーズ、「こぢちち、農業始めるってよ」。
不定期掲載予定です。よろしく候。
ランキングに参加しています。ぽちっとしてください↓
にほんブログ村