ネオ皇帝「ナディア、目を覚ませ、ナディア」
ネモ「駄目だ。制御装置を壊さない限り、ナディアは蘇らん」
歩き出すネオ皇帝
ネオ皇帝に向けて発砲するガーゴイル。
ネオ皇帝「愚か者め。私の体を鉄に変えたのは誰だったかね?」
しかし、Nノーチラス号の電磁砲を受けたネオ皇帝の体が、歩くたびに崩れていく・・・
それを祈るように見つめる、父ネモ。
制御装置に手がかかったその時、ガーゴイルが、ネオ皇帝を動かしていた電気を遮断する
動きの止まるネオ皇帝。
ネモ「ビナシスー!」
ガーゴイルの笑い声が響く玉座の間
ガーゴイル「ネオ君、君も所詮は機械人形だよ。」
倒れるネオ皇帝
ガーゴイル「電気が無くなればその様だ。奇跡はここで終わりだよ。もはや君は指先一つ動かせまい。さぁ、そのまま死にたまえ」
その瞬間、ネオ皇帝の目が開き、奇跡が起きる
ガーゴイル「馬鹿な、こんな非科学的なことが!人の意思というものは、科学をも超えるのか!?」
動揺するガーゴイルをよそに、ネオ皇帝の手で、ナディアの制御装置を破壊する
が、そのまま倒れ、砕け散るネオ。
ネモ「ビナシスーー!」
必至の思いで、ネオ皇帝が兄として、ブルーウォーターを通し、ナディアに話しかける
ビナシス「ナディア。ナディア。」
ナディア「・・・誰??」
ビナシス「すまなかった・・ナディア」
ナディア「・・・お兄さん?」
ビナシス「後は頼む」
ナディア「お兄さん!」
ビナシス「私も人と共に行きたかっ・・・・・た・・・」
ナディア「お兄さん!!!」
爆発するビナシス
爆雲の中から、意識を取り戻したナディアが現れ、兄に向かい泣き叫ぶ
ナディアに近づくガーゴイル
ガーゴイル「さてナディア姫。茶番はここまでだ。」
その時、Nノーチラス号では、このままだと大気圏に突入、燃え尽きるため、早く脱出しなければならないことを発見する
船員「仕方ない・・・・やるかの」
うなづく船員
玉座の間
ガーゴイル「ネオ皇帝が亡くなった今、いまやブルーウォーターの継承者は君だよ、ナディア姫」
ナディア「自分が殺したくせに」
ガーゴイル「必要がなくなったからね。処分しただけだよ。さぁナディア姫、ブルーウォーターを元の形に戻し、この船を正しい道へと戻したまえ」
ナディア「嫌です」
ガーゴイル「ほう。彼らがどうなっても良いのかね?」
ナディア「私はブルーウォーターの継承者として、この船を沈めます」
ジャン「そうだよ!ナディア!僕らのことは心配ないよ。必ずNノーチラス号が助けてくれる。そしたら、一緒に地球へ帰ろう!」
ナディア「ジャン・・・」
ガーゴイル「相変わらず勇敢な少年だな。だが愚か者だ!自分の命が惜しくないとはね」
ナディア「愚かなのは貴方だわ。なんでも自分の思い通りになると信じてる、貴方のほうだわ!でも、人の心は機械のようには操れないのよ。父も兄も自分の信念に命をかけました。私もその意志を継ぎます。貴方の思い通りにならないわ!」
ガーゴイル「それはどうかな??」
ガーゴイルはエレクトラに電気をかけ、苦しませる
玉座の間にエレクトラの叫び声が響く。
ガーゴイル「彼女はかろうじて生かしてある」
震えるナディア
ガーゴイル「さて、これでブルーウォーターを元に戻す気になったかな?」
ナディア「卑怯者!!」
ガーゴイル「さ、ナディア姫」
ガーゴイルを睨みつけるナディア
ナディア「・・・・嫌です」
ガーゴイル「仕方が無い。今度は愛するものの死体を見て後悔したまえ」
ジャン「あぁっ!!」