柱が斜めに変形、落とされ、頭から地面に叩きつけられるジャン





ナディア「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

泣き叫ぶナディア







その時、Nノーチラス号が玉座の間に突入、ガーゴイルに向かって主砲を撃つ

同時に大気圏へ突入するレッドノア・・・







ジャンの亡骸を囲むナディア、3人組、ネモ、エレクトラ、船員

ナディア「ジャン!お願い!!目を覚まして!返事をしてジャン・・・・・」

涙が止まらないナディア



ナディアに近づくネモ

ネモ「ナディア。これを使いなさい」

ブルーウォーターをナディアに手渡すネモ

ネモ「2つのブルーウォーターに願いなさい。ブルーウォーターは応えてくれるはずだ」

ナディア「でも・・・」

エレクトラ「ナディア、女だったら誰よりも先に、自分の好きな男の子を助けなさい。それが女よ」

ナディア「エレクトラさん」

グランディスに応えも求めるナディア

グランディスは、あえて何も言わずうなずく。





2つのブルーウォーターを手に取り、胸に手を合わせて願うナディア

ブルーウォーターの光に包まれるナディアとジャン。
とその時、ガーゴイルがガレキから飛び出す
ガーゴイル「いかん!やめろ!そんなことをすればブルーウォーターはその輝きを永遠に失ってしまう!いかん!やめるんだー!」
無視をして続けるナディア
ガーゴイル「希望の光を、消してはならん」
ネモ「よせ。その中で生きていられるのは、アトランティス人だけだ」
笑い飛ばし、光の中に入るガーゴイル
ガーゴイル「・・・なぜだ?なぜ私が塩に・・・まさか・・・」
ネモ「そうだ。もうこの世にアトランティス人は2人しか居ない。ネメシス・ラ・アルゴール、君は人間だ」
ガーゴイル「それでは、私のやっていたことは全て・・」
ネモ「幻だったのだよ。ナディアとたった2人の異星人で、何が出来る。この星はもう人間たちのものだ」
ガーゴイル「そうだったのか・・・さらばだ・・・・」
完全に、塩になって消えるガーゴイルを見るネモ


ブルーウォーターの中
ブルーウォーター「私の眠りを再び覚ますのはどなた?ナディアね?」
ナディア「はい。お願いします。ジャンを。ジャンを助けて」
ブルーウォーター「だが彼の命はすでに尽きています」
ナディア「でもネモ船長は助かるって・・・・お願い・・ジャンを助けて」
ブルーウォーター「でもそれは、ブルーウォーターを失うことになります。アトランティス人として、貴方に与えられている全ての力を・・・つまり神への道を捨てることになりますよ」
ナディア「構わないわ。そんなの何もいらないから。ジャンを・・・ジャンを助けて」
ブルーウォーター「わかりました。この石は、アトランティス人の魂の連なりです。私達の命を彼にあげましょう。さよなら・・・・ナディア・・・。」
目を開けるナディア、そこに見たのは、
ナディア「は・・。お母さん?」

ブルーウォーターの光が、ジャンの胸に入っていく
元の形に戻ったブルーウォーターは、黒い石に・・・



ジャンの鼓動の音が伝わり、喜ぶナディア