前回はラポールとは、「無意識レベルの共鳴現象」とお伝えしました。
私が人との無意識レベルの共鳴現象で、真っ先に思い浮かべるのが赤ちゃんです。
ふと目が合った赤ちゃんが微笑んだ時に、無意識のうちに微笑み返していたことってありませんか?
これが正に、共鳴現象というものです。
実は、赤ちゃんは無意識レベルのラポールを築く達人です。
NLPでは、ラポールを構築する為に、ペーシングという心理的距離を縮めるテクニックを使います。
ペーシングとは、日本語で「合わせる」ことです。
相手の話し方、呼吸、リズム、スピード、状態などを合わせてみたり、或いは仕草を真似るミラーリングというのもあります。
そして、相手の言葉を返すバックトラッキング。。。
但し、ラポールを理解するうえで、先にこのようなテクニックを覚えようすると、無意識レベルのラポールを構築するのに苦労するかもしれません。
遠回りのように思えるかもしれませんが、もう少し身近で起きているラポールを探っていきましょう。
「あうんの呼吸」、「息が合う」、「馬が合う」、そんな関係を持った相手が、あなたにもいるのではないでしょうか?
或いは、そういった言葉がしっくりくる、夫婦や恋人、友達を周りで見かけることはないでしょうか?
これらはラポールが築けた状態なわけです。
では、このような人は、お互いペーシングなどをしたのでしょうか?
もちろん無意識にペーシングはしていたかも知れませんが、意識的にペーシングのテクニックなんて使っていないと思いますよね。
とすれば、無意識的にラポールができていたということです。
さて、何が起きているのでしょうか?
次回は、そんなところから話を続けていきます。