「私は○○です」で表すことのできるアイデンティティ。
ニューロロジカルレベルの上位概念になるわけですが、
思いの外、アイデンティティが一つでないということに、
驚かれている人もいるかも知れません。
いくつも存在するアイデンティティを図に表すと、こんな感じです。

赤い円の中は、人の内的世界。つまり内側の部分です。
そこにニューロロジカルレベルにおける、アイデンティティの部分が突っ込んでいます。
こんなふうに、一人の人間は、いくつものアイデンティティを持つことができるのです。
この円の中心点に向かっていく程、より自身の己に近づいていくのかも知れません。
そして、同時に2つのアイデンティティに繋がることはできません。
様々なアイデンティティが行ったり来たり、変わっていくことはありますが、同時はないのです。
更に、通常、アイデンティティは自動反応で選択されています。
ここが、ポイントです。
自らは、選択していないということです。
そして、これも『刺激→反応』モデルの一つです。
選択の余地を与えるには、余地。。。
つまり刺激と反応の間にスペースを置くことが、一つの方法になります。
このあたりのことは、一度、「7つの習慣」を読んで頂くと、スペースについて理解しやすいと思います。
7つの習慣―成功には原則があった!/スティーブン・R. コヴィー

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では、そのスペースで、私たちは何をしたらいいのか?
NLP的には、ディソシエイトするわけですが、自分から切り離して何をするのか?
最終的には、この「選択」をするわけですが、いきなりはできません。
通常、『刺激→反応』は1秒にも満たない世界です。
これを敢えて、スペースを創ることにより、3秒かけたいのです。
1秒で「止まって」、次の1秒で「観察して」、最後の1秒で「選択」する。
是非、このトレーニングを日常で、繰り返し行ってみてください。
すると、アイデンティティは選ぶことができると、知る時がくるでしょう。