19世紀後半、女性たちの間でも
ジャポニズム旋風は吹き乱れました。
ファッション雑誌の誌面には、日本風を取り入れた
新しいドレスたちが競うように飾られます。
当時のヨーロッパのドレスを
下記のホームページで少しだけ見る事が出来ます。
年代別にファッションを追いかけて行くのも面白いので
ぜひ他のページも見てみてくださいね。
京都服飾文化研究財団 ジャポニズム・コレクション
注目してもらいたいのは、1910年~20年代。
それまで立体的であった西洋のドレスが、
だんだんと着物のように平面的になっていきます。
中には着物そのまんまのものもあります。
おもしろいですね。
実はこの頃、日本の着物はヨーロッパでは部屋着として愛用されていました。
輸入するだけでなく、ブランドが自分たちで作っていたんですね。
ルノワール <エリオ夫人>
ドレスの上に着物を羽織っている姿が描かれています。
なんと、ジャポニズム以前から交流のあったオランダでは
1600年代に着物が渡っています。
当時の着物を着用している絵が残っています。
これはヤンポセ・ロッケン(日本の部屋着)と呼ばれていて
ゆったりとした着心地と豪華な生地で男性たちに大人気でした。
あまりに人気があったので、染色技術のあったインドで
大量に生産したそうです。
最後に、前回の記事でも紹介したモネの描いた絵を
クロード・モネ <ラ・ジャポネーゼ>
当時の日本趣味の流行の様子が生き生きと描かれていて、好きな作品のひとつです。
それでは。