始まりは、黒船が来航し、多くの商船が訪れた1800年代半ば。

日本の陶器や置物が注目され、多くの商品が行き交う中で
輸入された陶器や置物の包み紙に描かれていた浮世絵に
西洋の人たちは衝撃を受けた。



当時、西洋の画家達はルネッサンスの写実主義に立ちながら
新しい感性を持って、現実の世界を見ようとしていました。



マネ

エドゥアール・マネ 「オランピア」
この作品は、古典的な伝統を近代絵画へつなぐ役割を果たしたと言われています。


その動きの渦中にあった当時の画家達には、
日本の浮世絵の自由な構図、色使いは、恐ろしく新鮮に映ったのでしょうね。



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歌川広重 東海道五十三次より「日本橋」


こうして、浮世絵人気は瞬く間にヨーロッパ中に広がりました。


後の、印象派と呼ばれるモネやゴッホは
特にその影響を強く受けたと言われています。

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クロード・モネ 「睡蓮」
狂気すら感じる程の浮世絵収集家であったことで有名


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ヴィンセント・ファン・ゴッホ  「自画像」
貧乏過ぎてモデルを雇うお金がなかったのだとか・・・


当時、お金のなかったはずのゴッホが
200点からの浮世絵を集めてたことから、
かなり安価で手に入ったと思われる。
まぁ、ゴミだったわけだし(笑


こうして、日本の浮世絵は世界中に広まりました。

今で言うと読み終わった新聞紙的扱いを受けていた"ゴミ"に
ヨーロッパ中が魅了されたのでした(笑