NHK連続テレビ小説「マッサン」
第22週「親思う心に勝る親心」が始まります。
10月下旬。
一馬の出征まであと4日と迫っていた。
熊虎は一馬がようやくお国のために働けると喜んでいた。
しかしエマは、とても一馬を送り出す気になどなれなかった。
エリーはエマを気遣い、政春は残り少ない期間であったが、
一馬にウイスキーのブレンドを教えていた。
ある日エマは、一馬の気持ちを確かめようとするが、
自分はこれから戦争に行くのだとしか返答できない一馬だった。
熊虎は自ら一馬の頭を刈ろうと。三郎にバリカンを借りてきた。
俊夫も一馬を訪ねて、不器用な俊夫なりに激励するのだった。
しかし熊虎は、本当は一馬を戦争などに行かせたくないが、
一馬を迷わせないためにも元気よく送り出すしかないのだと言い、
エリーにだけは本心を打ち明けた。
一馬の壮行会を開くこととなり、
その席でエリーは熊虎に「オールドラングサイン」を英語で歌わせようとする。
日本の「蛍の光」と違って再会を喜ぶ歌詞だからだ。
しかし熊虎は無理だと言って、歌詞をカタカナで書いた紙をゴミ箱に捨ててしまった。
出征前日の夕方、政春は一馬に最後のブレンドの指導をした。
一馬は自分が品種改良した大麦を政春に手渡し、春になったら撒いて欲しいと話す。
本当は恐いと涙する一馬に、お前は生きて帰ってくるのだと政春は言い、
一馬の肩を抱きしめるのだった。
そして夜、森野家。亀山家、進、三郎、チエ、
そしてドウカウイスキーの社員たちを招いて一馬の壮行会が開かれた。
宴の最後に政春は、熊虎に挨拶をするように促す。
熊虎は、くしゃくしゃになった紙を取り出すと、
「オールドラングサイン」を英語で歌いはじめた。
政春は特高警察を気にして慌てて窓を閉めた。
そしてその場の全員で涙の大合唱となるのであった。
翌朝、出発前に熊虎は、東の頭を丸刈りにした。
そして、臆病者になっても、卑怯者になっての良いから、
生きて帰って来いと一馬に言った。
ハナも堪えきれずに泣き出した。
一馬は「はい」と答え、いよいよ出発のときがやって来た。
エマは手縫いのお守り袋を一馬に手渡した。
一馬はエマに、帰って来たら言いたいことがあると言い、
エマと握手を交わした。
去って行く一馬、エマは姿が見えなくなるまで手を降り続けた。
そして一馬の姿が見えなくなると号泣するエマだった。
エリーはそんなエマをしっかりと抱きしめた。
しかし、その後、日本に戦況は悪化の一途を辿る。
そして政春、エリー、エマには、さらなる困難が待ち受けているのだった。
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