朝ドラ「マッサン」
第8章「絵に描いた餅」が終わりました。
「チチ、キトク、スグ、カヘレ・・・サナエ」
政志の訃報の電報を受け、慌てて帰省したマッサン。
しかしそれは、早苗の狂言でした。
しかし、ウイスキー造りに行き詰まって、
悶々をした日々をしていたマッサンにとっては、
最高の骨休めになったことでしょう。
早苗としては、マッサンが住吉酒造を、
3月も前に退社したと知り、
マッサンがどうしているのかが心配で仕方なかった。
マッサンをすぐに帰省させるためには、
政志の訃報以上のものはないですからね。
政志はそんな早苗の仕業は知りませんでしたが、
とっさに便乗し、うまく腰痛のふりをします。
そしてそれを口実にマッサンに蔵の仕事をさせ、
マッサンに自分を見詰め直す機会を与えました。
思い悩む息子に対する父親の愛情でしたね。
エリーにとっても、とても有意義な帰省となり、
女中の仕事をすることで、日本の家事の勉強になり、
亀山家の料理の味も覚えることができました。
そしてそれらを通じて、姉千加子や毋早苗に、
エリーの人柄が深く理解されました。
タイミング良く、千加子の出産にも立ち会うことになり、
エリーの医者の娘としての経験も活かすことができました。
それによって、千加子との信頼関係が、揺るぎないものなり、
さらにそれを見守っていた早苗も、エリーのことを信頼し、
最愛の息子マッサンを、エリーに委ねるまでになりました。
早苗は、老舗造り酒屋の長女として、
代々続く伝統を守らなければならない立場です。
早苗自身も政志を婿養子に向かえ、蔵を伝承してきました。
そして息子政志にも、蔵を継がせなければならない使命があります。
そんな息子が外国人の嫁を娶った上、
蔵を継がずにウイスキー造りをするというのですから、
どう考えても賛成など出来よう筈がありませんよね。
しかし、エリーの素晴らしい人間性、
優しさ、思いやり、責任感、根性。
そして何より、マッサンを思う、愛する強い気持ちに、
人として、女性として、嫁として、
これ以上ないほどの信頼感を持ったに違いありません。
大切な息子を託すには、この人以外にはいない・・・
そう思って二人を大阪に送り返したと思います。
そしてそれを、見事に演じた、泉ピン子さん。
あらためて素晴らしい女優だと思います。
マッサン1週間の感想のまとめ >>> マッサン 朝ドラ 1週間の感想
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