今日の、朝ドラ「マッサン」に出て来た、
鴨居商店が、太陽ワインの復活を賭けた、
空前絶後の秘策。
前代未聞の女性ヌードポスター。
そのエピソードの原典となった、
寿屋(現サントリー)の、赤玉ポートワインの、
女性ヌードポスターの実物を、見に行ってきました。
岐阜県恵那市の中山道広重美術館で開催されている、
サカツ・コレクション・日本のポスター芸術展。
明治。大正、昭和初期の、主に酒類などの広告ポスターが、
80点展示されています。
その中に、
朝ドラ「マッサン」鴨居商店の太陽ワインの元となった、
鳥井商店(寿屋/現サントリー)の赤玉ポートワインのポスターも展示されています。
初版のセピアバージョンと、増刷のグリーンバージョンの、
2種類がが展示されています。
当時としては、奇想天外!
女性のヌードなど、あり得ない時代です。
モデルとなった、松島栄美子さんは、
しかし、案外平気だったと言う説や、
本人はヌードで使われるとは知らなかったなど、
諸説があるようです。
しかし、世間の反応は、やはり相当強烈だったようで、
あちこち酒屋の店頭から、ポスターが持ち去られるという事態が数多く発生。
そのために、再度増刷されて、配布されました。
初版のものは、全体的に赤みがかったセピア調で、余白が多くあります。
再版のものは、全体的に緑っぽいグリーン調で、余白がありません。
赤玉ポートワインポスター 初版
赤玉ポートワインポスター 再版
そして、当時の横書きの文字は、通常、右から書かれるていましたが、
このポスターは現代と同じように、左から書かれています。
このことも、当時としては、かなり異端なことです。
今回のこの展示の80点の作品の中でも、
この赤玉ポートワインのポスターが、群を抜いた存在感でした。
実物で見ると、本当に美しく、非常に完成度の高いものです。
マッサンの度肝を抜き、感嘆させた、太陽ワインポスターの原典。
ぜひ、機会がありましたら、見に行かれることをお勧めします。
サカツ・コレクション 日本のポスター芸術 浮 世絵、引札から始まった広告アート
会 期 平成26年10月2日~11月30日
公益財団法人 中山道広重美術館
〒509-7201 岐阜県恵那市大井町176番地の1
TEL 0573-20-0522 FAX 0573-25-0322
開館時間 午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日、年末年始
観覧料 特別展 大人(一般)820円 子供(小中高生)510円
駐車場は90分まで無料です。
中央自動車道 恵那I.C.から車で5分ほど。
JR中央線 恵那駅から真っ直ぐ南へ徒歩2分ほどです。
中山道広重美術館 >>> 中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art
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