◎2022年3月1日
BEAR🧸
・脳腫瘍 術後293日
・水頭症、髄膜炎と診断されてから14日
(体調を崩し始めてから21日)
2022年2月15日に実施した「脳髄液採取による病理検査」の結果が2月25日に出ました。
検査結果を受けて、今後の治療方針を決めるため2月28日に岐阜大学動物病院を受診しました。
細胞学的診断
血液が塗抹される(脳髄液に血液が混入している)ものの、赤血球の貧食像や血小板の存在は明らかではない。
検索する限りでは明らかな異型細胞や病原体は認められない。
脳神経外科医の所見
・ウイルス性の髄膜炎では無いことから、脳腫瘍(グリオーマ)の転移によって髄膜炎を引き起こした可能性が高い。
・人間では起こり得るが、犬では極めて稀な症例である。
・髄膜炎により脳内の粘膜が損傷し、脳髄液に血液が混入している状態。
・脳髄液に血液などが混入することで、粘度が高くなり、流動性が悪くなり水頭症を引き起こした可能性がある。
・MRIの画像上、脳髄液が脊椎まで到達していることから、全身転移の可能性がある。
治療方法
・外科手術+放射線治療
・放射線治療
・対処療法(投薬)
外科手術
メリット
・脳内に溜まった髄液を抜くことで、脳圧を下げることができる可能性がある。
・痙攣発作や神経症状がある場合、一時的に緩和できる可能性がある。
・脳圧を下げた状態で放射線治療に移行できるため、麻酔のリスクを軽減できる。
デメリット
・脳髄液を排出するために、脳内に人工物の器具を埋め込むため、感染症のリスクがある。
・BEARの場合、髄膜炎により水頭症を引き起こしているため、脳髄液を抜いてもすぐに溜まる可能性がある。
・抜糸後に放射線治療を開始するため、それまでに症状が悪化してしまう可能性がある。
放射線治療
メリット
・脳及び脊椎に放射線を照射することで、がん細胞内の遺伝子を破壊し、症状の緩和及び進行を遅らせることができる可能性がある。
・治療効果を得ることができれば、延命できる可能性がある。
デメリット
・外科手術を行わずに放射線治療をした場合、脳圧が上がった状態での麻酔はリスクが高い。
※麻酔のリスク:麻酔から覚めない、治療中又は治療後に急変するなど。
・全身転移の可能性及び病状の進行が早いことから、放射線治療の効果が得られるかは分からない。
対処療法
病状の進行が早いことから、あまり長くは生きられない可能性がある。
今後の治療方針
放射線治療の予約を入れたものの、
まだ決心が付かない状態です。
放射線治療の期間は約1ヶ月。
今のBEARにとっては長期戦です。
麻酔のリスクを抱えて、
治療することを選択すべきなのか...
診察室に入ると怯えて震えるBEAR。
心身ともに、
かなりの負担をかけてしまうのではないか...
BEARがBEARらしく🧸
少しでも穏やかに過ごせるように。
しっかりと考え、家族と話し合い、
今後の治療方針を決断したいと思います。